
松江城(島根県松江市殿町1-5)は、全国で現存する12天守の1つで、2015年(平成27年)7月に国宝に指定された。別名を千鳥城といい、桃山初期の城郭の特徴を残し、華やかさを排して実戦本意の造りとなっている。桜の名所でもある。
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一の門
一の門は1960年(昭和35年)に復元された。

松江城は、堀尾3代、京極1代、松平10代の居城となった。
松平家の居城となったことから、鬼瓦には葵の御紋が刻まれている。

この鬼瓦は、後世のものとは違って角がほとんどなく、1枚ずつ異なった珍妙な形である。
松平家の居城となったことから、鬼瓦には葵の御紋が刻まれている。

この鬼瓦は、後世のものとは違って角がほとんどなく、1枚ずつ異なった珍妙な形である。

鯱
鯱は木彫り銅張りで、向かって左が雄で、右が雌。高さは2.08メートルあり、現存する木造の鯱としては最大である。

石垣に利用されている石材は、松江市の東方にある嵩山から切り出される大海崎石が用いられており、堀尾家の家紋である分銅文はじめ各種家紋などを刻んだ石が見られる。石垣はごぼう積みあるいは野面積みと呼ばれる工法で構築され、400年を経てなお寸分のゆるぎも見せない。

石垣に利用されている石材は、松江市の東方にある嵩山から切り出される大海崎石が用いられており、堀尾家の家紋である分銅文はじめ各種家紋などを刻んだ石が見られる。石垣はごぼう積みあるいは野面積みと呼ばれる工法で構築され、400年を経てなお寸分のゆるぎも見せない。

城内には博物館になっている。

1875年(明治8年)、広島鎮台は、松江城と三の丸御殿を民間に払い下げることとし、ことごとく取り壊された。天守閣は180円で落札されたが、地元の有志により買い戻され、取り壊しを免れ保存されることになった。
1935年(昭和10年)に国宝の指定を受けたが(国宝保存法)、1950年(昭和25年)の文化財保護法制定により「重要文化財」として扱われることになった。そして、2015年(平成27年)7月8日、正式に国宝に指定された。

1875年(明治8年)、広島鎮台は、松江城と三の丸御殿を民間に払い下げることとし、ことごとく取り壊された。天守閣は180円で落札されたが、地元の有志により買い戻され、取り壊しを免れ保存されることになった。
1935年(昭和10年)に国宝の指定を受けたが(国宝保存法)、1950年(昭和25年)の文化財保護法制定により「重要文化財」として扱われることになった。そして、2015年(平成27年)7月8日、正式に国宝に指定された。

国宝指定書

天守閣
天守閣は望楼式で、周囲360度を見渡すことが可能で、展望台・司令塔の役割を担っていた。

2018年(平成30年)8月、天守内部のリニューアル作業が終わった。年々増え続けていた展示物の総重量を約5分の1に減らして耐震性を向上させたほか、要所に多言語表記のパネルを設置した。

2018年(平成30年)8月、天守内部のリニューアル作業が終わった。年々増え続けていた展示物の総重量を約5分の1に減らして耐震性を向上させたほか、要所に多言語表記のパネルを設置した。
照明は、自然光に近いLEDに全面的に交換した。部材を傷めないよう、照明機材の固定に釘は1本も使わずベルトで固定した。
また、登閣料が大人560円から670円に値上げされた。約30年後の大規模改修を想定し、約40億円と見込まれる費用のうち、国の補助などを除いた14億円程度の積み立てに充てるという。
また、登閣料が大人560円から670円に値上げされた。約30年後の大規模改修を想定し、約40億円と見込まれる費用のうち、国の補助などを除いた14億円程度の積み立てに充てるという。

天守からの眺望

松江神社
天守閣の近くに松江神社がある。
1877年(明治10年)、旧松江藩の有志により、松平直政を御祭神として創建された。
1877年(明治10年)、旧松江藩の有志により、松平直政を御祭神として創建された。

興雲閣

現存12天守
交通アクセス
【バス】

- JR松江駅からレイクラインバス10分、松江城(大手前)下車
- 一畑電車「松江しんじ湖温泉駅」から徒歩20分
- 一畑電車「松江しんじ湖温泉駅」から市営バス(北循環線内回り)5分、県庁前下車徒歩5分

近隣の情報
- 松江城は全国で現存する12天守の1つ:ぱふぅ家のホームページ
- 松江城の天守閣は山陰地方唯一:ぱふぅ家のホームページ
- ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅は日本一長い駅名:ぱふぅ家のホームページ
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参考サイト
- 国宝 松江城
- 天守として5番目に国宝に指定された松江城:切手太郎
- 松江城・塩見縄手:てくてくにっき
(この項おわり)