称名滝は日本一の落差

2021年5月6日 撮影
称名滝
称名滝
称名滝 (しょうみょうだき) (富山県中新川郡立山町芦峅寺)は、日本一の落差を誇る350メートル。東京タワーの333メートルを上回る高さだ。
法然が、滝壺に落ちる水の轟音を南無阿弥陀仏という称名念仏の声と聞いたことから、その名が付いたと言われる。

写真左側が称名滝で、右側は、立山連峰の雪解け水が多く流れ込む春に見られるハンノキ滝で、落差は約500メートルに及ぶ。称名滝より落差が大きいが、通年存在するわけではないので、日本一とは認められていない。
流量が多いと、さらに隣にソーメン滝が現れることがある。
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称名滝
称名滝
立山有料道路の滝見台から称名滝を望む。

称名滝は、弥陀ヶ原 (みだがはら) にある立山の大噴火による溶結凝灰岩をV字形に深く浸食した称名廊下の末端から4段に分かれて流れ落ちてくる。1段目70メートル、2段目58メートル、3段目96メートル、4段目126メートル。写真は、3段目の一部と4段目が写っている。滝壺は直径60メートル、水深6メートルにもなる。ここから称名川となり、常願寺川 (じょうがんじがわ) に合流し、富山湾へ流れ込む。
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称名峡谷
称名峡谷
称名滝は、基岩の溶結凝灰岩を年間約10cmずつ削りながら後退しており、削られた後は悪城の壁 (あくしろのかべ) といった急峻な崖となっている。
称名峡谷の大きな写真大きな写真
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称名峡谷
称名峡谷
恐ろしくて人を引き寄せないという意味の悪城の壁は、高さ500メートル、幅2kmの溶結凝灰岩の岸壁で、一枚岩としては日本一の高さを誇る。

称名滝を含む称名峡谷は、その美しい景観だけでなく、学術的価値も高く、1973年(昭和48年)5月、国の名勝および天然記念物に指定された。日本の滝100選に選ばれている。
秋になると、鮮やかな紅葉と、白く光る滝のコントラストが幻想的な風景をつくり出す。
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称名滝展示館
称名滝展示館
称名滝の近くにある休憩所には称名滝展示館が併設されており、模型などの資料を見ながら滝について学ぶことができる。
称名滝展示館の大きな写真大きな写真
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交通アクセス

【バス】
  • 富山地方鉄道「立山駅」から称名滝探勝バス称名滝行きで約15分、下車徒歩約30分
【自動車】
  • 北陸自動車道「立山IC」から約50分で駐車場、徒歩約30分
称名滝 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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