室堂平はアルペンルートの中心地

2017年9月21日・8月13〜14日・2021年5月4日 撮影
室堂平
2018年8月14日 撮影
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室堂平
2017年9月21日 撮影
室堂平(富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂平)は、立山黒部アルペンルートの観光拠点で、標高2,450メートル。特別天然記念物の雷鳥が生息している。
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(2560×1707 ピクセル, 2125 Kbyte)
立山室堂山荘 - 室堂平
2017年9月21日 撮影
正面に見えるのは立山室堂山荘で、宿泊可能な山小屋だ。国の重要文化財になっている立山室堂が隣接しており、シーズン中は無料で入館できる。立山を眺望できる大展望風呂があり、天気のいい日は満天の星を見ながら登山の疲れを癒やせる。
立山室堂山荘 - 室堂平の大きな写真大きな写真
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室堂平
2021年5月4日 撮影
立山黒部アルペンルートが開通する5月になっても、あたりは一面の銀世界である。
この日の気温は氷点下3℃。真冬の防寒対策が必要だ。室堂ターミナルの山岳情報には、天候・積雪の情報、最近の事故情報が掲示されている。
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(2560×1707 ピクセル, 1143 Kbyte)
室堂平
2021年5月4日 撮影
室堂ターミナル付近は地形的に吹きだまりになっており、高さ20メートルを超える雪の大谷を見ることができる。
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(2560×1707 ピクセル, 1317 Kbyte)
室堂平
2018年8月13日 撮影
富山県側からは立山高原バスで、長野県側からは立山トンネルトロリーバスに乗って、日本で一番高い場所にある駅、室堂ターミナルに到着する。
立山や剱岳 (つるぎだけ) といった3,000メートル級の山々が眼前に迫り、これらの登山拠点となっている。
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(1920×1280 ピクセル, 933 Kbyte)
室堂平
2018年8月13日 撮影
室堂ターミナルの近くに、トロリーバスが通る立山トンネル内の破砕帯から導水し、全国名水百選に選ばれた「立山玉殿の湧水」がある。
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(1920×1235 ピクセル, 957 Kbyte)
バリアフリーコース - 室堂平
2017年9月21日 撮影
室堂平周辺には石畳が整備されており、起伏が少なくゆっくりと散策できる「バリアフリーコース」となっている。1時間ほどで1周できる。

車椅子をご利用の方は、室堂ターミナルの脇にある自然保護センターのエレベーターを利用して屋外に出ることができる。
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(1280×1920 ピクセル, 1113 Kbyte)
みくりが池 - 室堂平
2017年9月21日 撮影
みくりが池は、立山の火山湖である。日本で最も高い場所にある温泉宿「みくりが池温泉」がある。
みくりが池 - 室堂平の大きな写真大きな写真
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みくりが池 - 室堂平
2018年8月14日 撮影
みくりが池 - 室堂平
2018年8月14日 撮影
立山は古くから信仰を集めており、山域の各所は、浄土と地獄に結ぶ付けられている。立山三山は極楽浄土で、雄山が阿弥陀如来だとされている。また、剱岳は針山地獄で、みくりが池は血の池地獄とされている。
みくりが池 - 室堂平の大きな写真大きな写真
(2560×1808 ピクセル, 1658 Kbyte)
室堂平
2017年9月21日 撮影
一方で、「みくり」は「御厨」と書き、「神の厨房」という意味がある。この池の水を使って立山権現に捧げる料理が作られたことに由来する。
このように立山信仰は二面性をもつ。
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地獄谷 - 室堂平
2018年8月14日 撮影
立山火山の最後の活動によって、みくりが池などとともに形成されたのが地獄谷である。火山活動が活発となり、2012年(平成24年)から近づけなくなっている。この距離でも硫黄の臭いがする。

立山信仰で地獄と見なされており、ながいこと利用されることはなかったが、1947年(昭和22年)、ようやく科学的な分析が行われた結果、入浴に適した温泉であることがわかった。
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(1280×1920 ピクセル, 990 Kbyte)
地獄谷 - 室堂平
2018年8月14日 撮影
2018年(平成30年)現在、地獄谷の源泉を引湯した4軒の温泉宿が営業している。室堂ターミナルから近い順に、みくりが池温泉雷鳥荘雷鳥沢ヒュッテロッジ立山連峰である。
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みくりが池温泉 - 室堂平
2018年8月14日 撮影
この日はみくりが池温泉に投宿した。日本一高い場所にある天然温泉を売り文句にしている。日帰り入浴も可能。山小屋風ではあるが、家族で個室を予約。食事も豪華だ。
室堂ターミナルから徒歩15分。標高2,400メートルを超えており、高山病には注意しよう。
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佐伯有頼像 - 室堂平
2017年9月21日 撮影
室堂ターミナル構内には、奈良時代の701年、立山を開いたと伝えられる佐伯有頼 (さえきのありより) を模した少年像がある。

有頼は、越中国守・佐伯有若 (ありわか) の息子で、ある日、白鷹を追って山に入り熊を射たところ、それは仏であった。仏のお告げに感激して僧となり、名を慈興と改め立山を開くため一生を捧げたという。
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(1150×1920 ピクセル, 944 Kbyte)
佐伯有頼像 - 室堂平
2018年8月14日 撮影
当時、有頼は16歳だったという。こちらの銅像の方が少年像に見える。

2001年(平成13年)、立山開山1300年(正安2年)祭の記念として、呉羽山公園展望台に佐伯有頼像が建立された。これは、そのレプリカである。
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(1234×1920 ピクセル, 765 Kbyte)
雄山神社峰本社旧社殿 - 室堂平
2018年8月14日 撮影
佐伯有頼像の近くには、立山の頂上にあった雄山神社峰本社旧社殿が復元展示されている。見学無料。
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(1920×1284 ピクセル, 848 Kbyte)
雄山神社峰本社旧社殿 - 室堂平
2018年8月14日 撮影
高さ2.9メートル、幅3メートル、奥行き1.8メートルの総ケヤキ造り。1860年(安政6年)に加賀藩が造営し、135年間、風雪に耐えてきた。1995年(平成7年)に建て替えられた。
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(1920×1428 ピクセル, 934 Kbyte)
雄山神社峰本社旧社殿 - 室堂平
2018年8月14日 撮影
オリジナルの木材も展示されている。
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立山黒部アルペンルート 関連

近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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