土星食 2024年12月8日

2024年12月8日 撮影
土星食 2024年12月8日
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土星食 2024年12月8日
18:19:43 / F6.3 / 1/25秒 / ISO8000
2024年(令和6年)12月8日(日)18時過ぎ、日本列島の南東側の地域で土星が月に隠れる土星食を見ることができた。月齢7の上弦に近い月の暗い縁に土星が入り(東京では18時19分)、明るい縁から出てくる(同19時0分)。

食の始まりの方は、露出オーバーになってしまった😓
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土星食 2024年12月8日
19:00:01 / F6.3 / 1/125秒 / ISO8000
食の終わりは、ギリギリ撮影することができた。レンズ焦点距離150mm+2.2倍テレコンバーター(35mm判換算で540mm)なので、さすがに土星の輪を写すことはできないが、恒星と違って点状に写っていないことがお分かりいただけるだろう。

このように広範囲で土星食を見ることができるのは、2002年(平成14年)3月20日以来22年半ぶりである。
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土星食 2024年12月8日
土星が月から次第に離れていく。

恒星や惑星型の天体によって隠される現象を天文用語では「掩蔽 (えんぺい) 」と呼ぶが、なにしろ漢字が読みにくいので、ニュースなどでは「」と呼ぶことが多い。
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土星食 2024年12月8日
月は地球の周囲を約27.3日で公転する。地上から見ると、恒星や惑星よりも早く、東へ東へと進んでいく。天球の1周を360度とすると、月は1日で360÷27.3=約13度ずつ東へ移動する。月の見た目の直径は約0.5度なので、13÷24÷0.5=1.08‥‥つまり、1時間で月1個分、東へ進むことになる。
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土星食 2024年12月8日
望遠レンズで覗いていると、みるまに土星が移動するのがわかる。

国内で見られる次回の土星食は2025年(令和7年)2月1日だが、東京では土星が月の縁をかすめる接食となる。今回のような条件で土星食を見ることができるのは2037年(令和19年)2月2日までお預けだ。
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参考サイト

過去の天文現象アルバム

(この項おわり)
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