紫金山・アトラス彗星は27年ぶりの大彗星

2024年10月21日 撮影
紫金山・アトラス彗星
2024年10月20日 18:07 41mm ISO800 F5.0 6秒
紫金山 (ツーチンシャン) ・アトラス彗星☄ を撮影した。郊外で撮影した皆さんの写真に比べ見劣りするが、周囲が明るいので仕方がない😓

2023年(令和5年)1月9日に紫金山 (ツーチンシャン) 天文台(中国)が発見し、明るさは18等級だった。しばらくして行方不明となったが、2月22日に南アフリカ共和国の小惑星地球衝突最終警報システム (ATLAS) が再発見し、2022年(令和4年)12月22日にパロマー天文台(アメリカ)による観測サーベイ写真にも写っていることが確認され、コマと小さな尾が存在していることが明らかになり、紫金山・アトラス彗星と名付けられた。識別番号は C/2023 A3。その後の軌道計算で、発見時は太陽から約7.3天文単位(約10億9000万km)離れていた。
紫金山・アトラス彗星の大きな写真大きな写真
(1280×1920 ピクセル, 822 Kbyte)
紫金山・アトラス彗星
2024年10月20日 18:27 18mm ISO800 F5.0 6秒
撮影場所は武蔵野中央公園(東京都武蔵の地八幡町)――西側が開けている絶好の観測場所なのだが、明るさはご覧の通りで、肉眼では1等星以上しか見えない有様。3等星の彗星を撮影するのはかなり厳しい。もう少し早い時期に撮影したかったのだが、なぜかこの週は夕方になると〈快曇〉となり、ようやく日曜日になって晴れた。

太陽系を取り巻くオールトの雲から双曲線軌道を描いてやって来た彗星で、9月23日には地上から肉眼で見ることができる程明るくなった。9月27日に太陽まで約5800万kmに最接近し、尾の長さは約21度と、満月の直径の42倍に達した。その後、西没後の西の空に見えるようになり、10月12日に地球に最接近。その距離は約7030万kmで、火星が大接近したときよりも近い。
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(1083×1920 ピクセル, 595 Kbyte)
肉眼で見える大彗星としては、2011年(平成23年)12月16日に近日点を通過したラブジョイ彗星(C/2011 W3)以来であるが、ラブジョイ彗星は日本では観測しにくい位置にあったため、ヘール・ボップ彗星以来、27年ぶりということになる。

参考サイト

過去の天文現象アルバム

交通アクセス

【バス】
  • 三鷹駅北口から関東バス [鷹13] 柳沢駅行に乗り約6分、「緑町二丁目」バス停下車、徒歩すぐ
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:武蔵野中央公園

近隣の情報

(この項おわり)
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