西暦1113年 - スーリヤヴァルマン2世が即位(クメール王朝)

アンコール・ワットの建立
アンコール・ワット
802年(延暦21年)頃、ジャヤーヴァルマン2世が即位し、クメール王朝が始まった。
1113年(天永4年)、スーリヤヴァルマン2世が即位すると、王国は周辺諸国と戦い版図を広げ、タイ中部、マレー半島、ベトナム南部にまで及んだ。また、アンコール・ワット、トマノン、バンテアイ・サムレ、ピマーイ遺跡などのヒンドゥー教寺院を建築した。
スーリヤヴァルマン2世の死後、チャンパ王国に王都ヤショーダラプラを奪われるなど弱体化する。1181年(治承5年)にはジャヤーヴァルマン7世が即位すると、王都を奪還し、クメール王朝は最盛期を迎える。
ジャヤーヴァルマン7世はヒンドゥー教ではなく仏教を信仰し、アンコール・トムなどの仏教寺院を建立した。

ジャヤーヴァルマン7世の死後、後継者争いが起き、クメール王国は弱体化する。1283年(弘安6年)にモンゴル帝国が侵攻し、元朝に朝貢するようになる。
14世紀後半に興ったアユタヤ王朝が侵攻し、1431年(永享3年)に首都アンコール・トムが陥落、クメール王朝が滅びる。
クメール王朝では、王は即位すると新たな寺院を建立する習わしがあった。

アンコール・ワットの建立には30年以上が費やされたと言われている。
東西1.5km、南北1.3km、幅190mの堀で囲まれており、伽藍は砂岩とラテライトで築かれている。回廊は精緻な浮き彫りで埋め尽くされている。
15世紀に入るといったん放棄されるが、16世紀半ばのアンチェン1世の時代に再発見され、未完成の彫刻が施され、ソター王の時代に仏教寺院へと改修された。
1632年(寛永9年)、森本右近太夫一房が参拝する。

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参考書籍

表紙 クメールの遺跡に魅せられて
著者 飯田和美
出版社 文芸社
サイズ 単行本
発売日 2004年09月
価格 1,540円(税込)
ISBN 9784835579528
かつて、密林の中に、絢爛たる文化が花開いていた。1回の旅行で、東南アジアの仏教遺跡、ヒンズー教遺跡を、3倍楽しくしてくれる本。
 

この時代の世界

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(この項おわり)
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