日枝神社には狛犬でなく神猿がいる

2017年1月7日 撮影
拝殿 - 日枝神社
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神門

神門 - 日枝神社
2017年(平成29年)の初詣は、日枝神社 (ひえじんじゃ) (東京都千代田区永田町2丁目10番5号)を参詣した。
明暦の大火により社殿を焼失し、1659年(万治2年)、将軍・徳川家綱が、江戸城の裏鬼門に位置する現在地に遷座した。
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神猿

神猿(オス) - 日枝神社
拝殿の両脇には、狛犬ではなくサルの石像が設置されている。
サルは、もともと神と人間のあいだをとりもつ神猿 (まさる) と考えられており、昔から敬われる存在だった。
日枝神社の御祭神・大山咋神 (おほやまくひのかみ) は、大山の主であると共に広く地主神として崇められ、山・水を司り、大地を支配し万物の成長発展・産業万般の生成化育を守護する。同じ山の神であるサルが使いとして活躍していたと伝えられる。

右には雄ザル――サルは山の守り神で、木や生き物を生み出し育てきたという言い伝えから、物事を生み出す、発展させる「商売繁盛」や「社運隆昌」にご利益があるとされている。
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神猿(メス) - 日枝神社
左には雌ザル――子ザルを抱いており、子宝や安産のご利益があると言われている。この日はミカンのお供え物が。子ザルの好物だろうか。
音読みの「えん」から、縁結びを祈願する女性も跡を絶たない人気のパワースポットだ。
また、「さる」という音から「勝る」「魔が去る」とも考えられ、勝運の神や魔除けの神としても崇められている。

左右両方の神猿の前には賽銭箱が用意されており、石像に触ることで、さらに御利益があるという。
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男坂

山王鳥居・男坂 - 日枝神社
表参道は東側(国会側)で、山王鳥居と、続く石段の男坂がある。社殿正面に一直線に通じる石段の参道で、上昇運アップのパワースポットとなっている。

男坂を昇りきったところには神門が見える。
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山王鳥居・男坂 - 日枝神社
山王鳥居を見下ろす――道路の向かい側には、衆議院第一銀塊缶が見える。

日枝神社の創建時期は不詳だが、800年(延暦19年)ほど前、滋賀県にあった日吉神社を荒野だった川越に分祀したのがはじまりとされている。1478年(文明10年)、太田道灌が江戸城を築城するにあたり、鎮護の神として川越山王社を勧請した。それから100年後、その存在を徳川家康が再発見し、城内の紅葉山に遷座し、崇めたという。
1604年(慶長9年)、2代将軍・秀忠が江戸城を改造した際、あらたな社殿を新築し、江戸城外に遷座し、庶民が参拝できるようになった。現在の国立劇場の付近と考えられている。
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神門 - 日枝神社
神門の前。向こう側に見えるビルは、地上29階建てのザ・キャピトルホテル東急である。

神門は、魔を祓い、心を清めるスポットとなっている。

城外に移された社殿は、しかし、明暦の大火により焼失してしまう。1659年(万治2年)、4代将軍・家綱が現在の地に再建する。江戸城の南西、もっともよい方角とされる裏鬼門に位置していたため、この場所が再建の地として選ばれたといわれている。
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ベビーカステラ

ベビーカステラ - 日枝神社
神門の前には露店が出ており、23区名物、ベビーカステラの屋台もあった。早速、12個入りを購入。

明治に入ると東京府管轄に移され、1882年(明治15年)に官幣中社になった。そして、1912年(明治45年)には官幣大社に昇格した。
1945年(昭和20年)の東京大空襲で社殿が焼失し、1958年(昭和33年)に再建され、現在に至る。
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神門 - 日枝神社
神門をくぐり抜け、境内に入る。
ザ・キャピトルホテル東急の隣は、地上44階、高さ194メートルの山王パークタワーである。
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山王稲荷神社・猿田彦神社

山王稲荷神社・猿田彦神社 - 日枝神社
日枝神社の北側には、山王稲荷神社と猿田彦神社の2社が1つ屋根の下に鎮座している。入って左側が山王稲荷神社、右側が猿田彦神社である。
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千本鳥居 - 日枝神社
猿田彦神 (さるいたひこのかみ) は、物事を良い方向に導く神様といわれている。

現在の日枝神社がある場所は、かつて「星が岡」と呼ばれていた。そこの地神である倉稲魂命 (うかのみたまのかみ) を祀るのが山王稲荷神社だ。神社内にいるお稲荷さんは、空襲で日枝神社を焼失した際に、唯一残ったものだという。

西参道に続く稲荷参道には千本鳥居がある。
赤坂のビジネス街に立つお稲荷さんだけに、東宝やヤクルト、ニュー・オータニといった大企業による寄進も目立つ。
千本鳥居 - 日枝神社の大きな写真大きな写真
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山王鳥居(裏参道)

山王鳥居(裏参道) - 日枝神社
裏参道は西側(赤坂側)で、外堀通りに面している。
山王鳥居は、明神鳥居の上に三角形の破風(屋根)が乗った形をしているのが特徴だ。仏教の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとされている。
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裏参道 - 日枝神社
裏参道から外堀通りを望む。

手前のかまぼこ形をしたガラス張りのビルはSKIビルである。彼方にはTBSの本社ビルが見える。
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エスカレーター

エスカレーター - 日枝神社
裏参道からは、エスカレーターで拝殿まで昇ることができる。エスカレーターで参拝できるのは、日枝神社くらいなものではないだろうか。

足の不自由な方は、裏参道から自動車で拝殿裏まで入ることができるので、そちらのルートを利用することをお勧めする。
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エスカレーター - 日枝神社
2つ目のエスカレーター。こちらは勾配が緩やかである。
この先に小さな3つ目のエスカレーターがあり、階段を昇らずに拝殿に入ることができる。
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ちよくる

ちよくる - 千代田区コミュニティサイクル(レンタサイクル)
日枝神社のエスカレータの下に、ちよくるのポート(駐輪場)があった。

ちよくるは、2014年(平成26年)10月にスタートした千代田区のレンタサイクルで、NTTドコモのシステムを使ってサービス提供している。
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ちよくる - 千代田区コミュニティサイクル(レンタサイクル)
会員登録すると、ドコモのおサイフケータイなどICカードをかざしてレンタルできるというもの。ポートは、千代田区を中心に、港区、中央区、江東区、新宿区にある。
ICカードを認証するデバイスは、自転車のサドル下に設置されている。会員登録すれば、Suica など交通系ICカードでも利用できる。
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リアルマリオカート

リアルマリオカート - 日枝神社
帰り際、表参道でリアルマリオカートを目撃。
今年は縁起がイイ!
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交通アクセス

【鉄道】
  • 地下鉄(千代田線)赤坂駅(出口2)徒歩3分
  • 地下鉄(南北線・銀座線)溜池山王駅(出口7)徒歩3分
  • 地下鉄(千代田線)国会議事堂前駅(出口5)徒歩5分
  • 地下鉄(銀座線・丸の内線)赤坂見附駅(出口11)徒歩8分
【船舶】
  • ぷかりさん橋から徒歩約3分
【自動車】
  • 首都高速霞ヶ関インターより5分 (駐車場完備)
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:日枝神社
日枝神社 関連

参考サイト

近隣の情報

(この項おわり)
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