牛久大仏万燈会は浄土の花火大会

2018年8月15日 撮影
牛久大仏万燈会
牛久大仏 (うしくだいぶつ) (茨城県牛久市久野町2083)は、正式名称を牛久阿弥陀大佛といい、阿弥陀如来の12の光明にちなんで高さ120メートル(像高100メートル、台座20メートル)と、青銅製立像としては世界最大を誇る(立像の高さでは世界3位)。ギネスブックにも登録されている。
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牛久大仏
手前の自動車と比べると、その巨大さが分かる。奈良の大仏が手のひらに乗るほどである。1986年(昭和61年)に着工し、1992年(平成4年)に完成した。

事業主体の浄土真宗東本願寺派本山東本願寺の開祖である親鸞 (しんらん) 聖人(1173年~1262年)は、後鳥羽上皇の怒りをかって流刑にされるが、4年後に赦免された後、常陸国(現在の茨城県)に入り、関東における布教の拠点とした。牛久も布教拠点のひとつだったことから、霊園である牛久浄苑が造園され、そこに阿弥陀如来の立像として建設された。
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牛久大仏
有料で入場できる胎内には、釈尊の遺骨である仏舎利 (ぶっしゃり) が安置されており、寺院としての機能も果たしている。
1階から5階までの階層にわかれており、エレベーターに乗って地上85メートルにある胸部展望台から四方を見渡すことができる。天候が良ければ、スカイツリーや富士山を望むことができる。

施工は川田工業が担当した。超高層建築のカーテンウォール工法を積極的に取り入れ、大仏全体の重量を支える鉄骨の主架構の周囲に、枝のようにブロックが展開されている。
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牛久大仏
表面の青銅板は質量を支える必要が無いため、厚さ6ミリと薄くなっている。銅板で全体の質量を支える奈良の大仏とは対照的である。

頭部や手などの複雑な構造物は、地上で組み上げ、大型クレーンで吊り上げられた。
ブロックの継ぎ目には隙間が設けられており、気温の変化や、地震・強風といった災害時に発生する板金の伸び縮みを吸収できる構造になっている。
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牛久大仏万燈会
他に高い建物もなく、ライトアップされた巨大大仏の迫力はこの通り。
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牛久大仏万燈会
毎年お盆の時期には、追悼法要として万燈会 (まんとうえ) が催される。
夕方からはロウソクが灯され、19時から奉納花火がスタートする。1発3,000円から申し込むことができ、打ち上げ前に名前がアナウンスされる。
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牛久大仏万燈会
スターマインもあるものの、最大は2.5合玉と小ぶりな花火大会ではあるが、写真のようにシュールな光景を楽しむことができる。例年の人出は1万5千人ほど。
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牛久大仏万燈会
21時からは5分で1,200発の花火が連続で打ち上げられる。
大仏の足下からも花火が打ち上げられ、歓声が上がる。
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交通アクセス

【鉄道+バス】
  • JR常磐線「牛久駅」「東口2番乗り場」から乗車、「牛久大仏・牛久浄苑」行きまたは「あみプレミアムアウトレット」行きに乗り、「牛久大仏」停留所下車(約20~30分)
【自動車】
  • 常磐自動車道「つくばJCT.」から圏央道に入り「牛久阿見I.C.」を降りて直進。2つめの交差点「小池」左折後、次の交差点を左折して道なり。突き当たりT字路を右折。
  • 常磐自動車道「つくばJCT.」から圏央道に入り「阿見東I.C.」を降りて竜ヶ崎方面へ。「下久野」交差点を右折。「阿見東I.C.」より約2km(約3分)
  • 東関東自動車道「成田I.C.」下車、国道295号線から国道408号線に入り「正直町」信号右折後、2つ目の信号「下久野」左折し約2.5km
行き方ナビ
出発地の最寄駅:

目的地:北千住駅

近隣の情報

参考サイト

(この項おわり)
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