西暦1776年 - アメリカ独立宣言

ワシントンが初代大統領に
「独立宣言への署名」(ジョン・トランブル画)
1776年7月4日、フィアデルフィアでアメリカ独立宣言が採択される。

七年戦争の終結により北米でのフランスの脅威が無くなったことを受け、イギリスは植民地に遠慮無く課税した。ところがこのことが裏目に出て、植民地の独立気運が高まる。
イギリスは1765年、七年戦争で失った財政の穴埋めに、植民地におけるすべての出版物に税金をかける印紙税法を発布した。娯楽品であったトランプにまで課税されたため、植民地側は「代表なければ課税無し」と主張し、これに反対した。
印紙税法は間もなく撤回されるが、1773年、財政難に陥った東インド会社を救済するために、植民地における茶の販売を東インド会社に独占させる「茶法」が発布された。怒った植民地側は、1773年12月16日、ボストンに入港した東インド会社の船を襲い、積荷の茶を海に投げ捨てるという「ボストン茶会事件」に発展する。

そして、、1775年の4月19日、イギリスと植民地の間で武力衝突が起きる(レキシントン・コンコードの戦い)。これが契機となり、アメリカ独立戦争がはじまる。独立軍側はワシントンが総司令官を務めた。
独立戦争の最中の1776年に採択されたのがアメリカ独立宣言である。これは、イギリスの啓蒙思想家ジョン・ロック(John Locke)が唱えた「自由と平等」「社会契約説」などを盛り込み、のちのフランス革命における人権宣言にも影響を与えた。

その後、1777年のサラトガの戦い、1781年のヨークタウンの戦いで独立軍は勝利し、1783年9月3日のパリ条約で講和、独立戦争は終結する。
1787年に合衆国憲法が制定され、1789年にワシントンが初代大統領に就任する。

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参考書籍

表紙 アメリカ独立戦争 知られざる戦い
著者 ハワード・H.ペッカム/松田武(歴史学)
出版社 彩流社
サイズ 単行本
発売日 2002年11月
価格 3,024円(税込)
rakuten
ISBN 9784882027782
「無から作り出された」アメリカ軍が、「ほとんどの戦闘に敗北したにもかかわらず、戦争に勝利した」パラドックスの本質を描く。
 
(この項おわり)
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