
エラスムス
『愚神礼讃』に刺激され、1516年、トマス・モアは『ユートピア』を著す。また、マルティン・ルターは、1517年、95ヶ条の論題を発表した。
カトリック教会内に知己が多く教会に忠実であったエラスムスは、ルターに自重を求めたが、これは聞き入れられなかった。また、トマス・モアは1535年、大逆罪で処刑された。
カトリック教会内に知己が多く教会に忠実であったエラスムスは、ルターに自重を求めたが、これは聞き入れられなかった。また、トマス・モアは1535年、大逆罪で処刑された。
この時代の世界
参考書籍
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痴愚神礼讃 - ラテン語原典訳 | ||
著者 | デシデリウス・エラスムス/沓掛良彦 | ||
出版社 | 中央公論新社 | ||
サイズ | 文庫 | ||
発売日 | 2014年01月 | ||
価格 | 990円(税込) | ||
ISBN | 9784122058767 | ||
ルネサンス期の大知識人エラスムスが、友人トマス・モアに捧げた驚天動地の戯文。痴愚の女神なるものを創造し、人間の愚行を完膚なきまでに嘲弄する。堕落する教界、腐敗を極める世俗権力。当時の社会、人びとを観察し、エラスムスが描き出した痴愚や狂気は、いまなお私たちをとらえてはいないか。ラテン語原典からリズムある新鮮な訳が生まれた。 | |||
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痴愚神礼讃 | ||
著者 | デシデリウス・エラスムス/渡辺一夫(フランス文学) | ||
出版社 | 中央公論新社 | ||
サイズ | 新書 | ||
発売日 | 2006年09月 | ||
価格 | 1,705円(税込) | ||
ISBN | 9784121600929 | ||
古代ギリシア・ローマの素養を駆使した諷刺と警句の戯文。 | |||
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エラスムス=トマス・モア往復書簡 | ||
著者 | 沓掛 良彦/高田 康成 | ||
出版社 | 岩波書店 | ||
サイズ | 文庫 | ||
発売日 | 2015年06月16日頃 | ||
価格 | 1,188円(税込) | ||
ISBN | 9784003361238 | ||
『痴愚神礼讃』のエラスムスと『ユートピア』のトマス・モアー。その固い友情がのちに伝説化されるまでになった二人の往復書簡全五十通に、十六世紀ヨーロッパにおける知識人の交流・活動の様子や政局を読む。ルネサンスと宗教改革を内側から語る貴重な証言。 | |||
(この項おわり)
トマス・モアのラテン名モルスから、痴愚の女神モリアが語るという形式をとっており、当時の教会の形式化や聖職者の偽善をするどく風刺したラテン語の書籍である。
1511年、初版が刊行された。