西暦1668年 - スウェーデン国立銀行の開業

世界初の中央銀行
スウェーデン国立銀行本店
1668年9月17日、スウェーデン議会において国立諸階級銀行の設立を認可する法律が制定され、今日のスウェーデン国立銀行が開業する。政府による貨幣改鋳を契機に発足した新銀行は、兌換紙幣の発行に尽力し、世界初の中央銀行と認知されている。
1656年に創設されたストックホルム銀行は、民営の融資銀行・為替銀行でありながら、スウェーデン国王カール10世に承認された政府機関として稼動した。動産・不動産を担保とする貸し付けを行うなど近代的な経営を実践したが、政府による貨幣の改鋳を契機に預金者が取り付けに殺到、1663年、デフォルトを起こしてしまう。
スウェーデン国立銀行は、ストックホルム銀行での失敗を教訓に、その経営権を議会の監督下に置いた。また、ストックホルム銀行の資産・負債・雇用関係の一切を継承せずにスタートした。

紙幣の発行は法律で禁じられていたが、1743年から兌換紙幣の発行をはじめる。当初は兌換額に制限があった。1747年、偽造防止のため、銀行券印刷所がストックホルム郊外のツンバに設立された。

1867年、各地に設立された国立諸階級銀行は統合され、議会によってスウェーデン国立銀行の名前が定められた。
1873年、スウェーデンは隣国のデンマークとともに、金本位制度に基づくスカンディナヴィア通貨同盟を結成。1875年にはノルウェーが加わり、共通の通貨単位「クローナ」を導入する。
1897年、スウェーデン国立銀行は通貨の独占発行権を獲得した。

1968年、スウェーデン国立銀行の創立300周年を機に、アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞が創設された。ノーベル経済学賞のことである。

この時代の世界

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(この項おわり)
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