

沸き立つ湯釜、白煙を吹き上げる噴気孔など、火山のダイナミックな活動の様子を観察できる。噴煙地に近いほど酸性に強い植物が見られるのも大涌谷の特徴だ。

江戸時代は「地獄谷」「大地獄」と呼ばれていたが、明治天皇・皇后両陛下の行幸に際し、1876 年(明治 9 年)9 月、大涌谷に改称された。

1983 年(昭和 58 年)、富士箱根伊豆国立公園「大涌谷園地」として整備され、噴煙や硫黄を刊行することができるようになった。このとき、温泉卵が販売されるようになった。
2014 年(平成 26 年)4 月 17 日、箱根ジオミュージアムが開設された。

1983 年(昭和 58 年)、富士箱根伊豆国立公園「大涌谷園地」として整備され、噴煙や硫黄を刊行することができるようになった。このとき、温泉卵が販売されるようになった。
2014 年(平成 26 年)4 月 17 日、箱根ジオミュージアムが開設された。

天候が良ければ、ロープウェイの中から美しく雄大な富士山の姿を望むことができる。

箱根山は 40 万年に活動を開始し、約 25 万年前、古箱根火山と呼ばれる標高2,700 メートルの成層火山が形成された。約 18 万年前、中心部が陥没して大きなカルデラが誕生し、古期外輪山が誕生した。約 13 万年前から再び火山活動が活発になり、約 5 万 2000 年(平成 12 年)前に破局噴火を起こし、新期外輪山が誕生した。約 5 万年前、カルデラ内で再び火山活動が始まり、先神山が形成された。

2011 年(平成 23 年)3 月、東日本大震災に伴って地震が増加。2013 年(平成 25 年)には群発地震が増加し、噴気地帯も変化した。
箱根ロープウェイでは常にガス濃度を計測し、状況によっては全線で運転を休止する場合がある。

2011 年(平成 23 年)3 月、東日本大震災に伴って地震が増加。2013 年(平成 25 年)には群発地震が増加し、噴気地帯も変化した。
箱根ロープウェイでは常にガス濃度を計測し、状況によっては全線で運転を休止する場合がある。

2015 年(平成 27 年)4 月末から火山性地震が増加し、5 月には箱根ロープウェイの全線運休と周辺への立ち入り規制強化を実施した。


生卵を温泉池でゆでると、気孔の多い殻に温泉池の鉄分が付着し、これに硫化水素が反応して硫化鉄となり、黒い殻のゆで玉子が出来上がる。

殻は真っ黒だが、中身は普通のゆで卵である。ただ、普通にお湯で作ったゆで卵と比較し、うまみ成分が 20%ほど高い。
大涌谷くろたまご館では、その日に製造したものだけを、黒たまごとして販売している。

殻は真っ黒だが、中身は普通のゆで卵である。ただ、普通にお湯で作ったゆで卵と比較し、うまみ成分が 20%ほど高い。
大涌谷くろたまご館では、その日に製造したものだけを、黒たまごとして販売している。

近くには、延命・子育ての御利益があるとされる延命地蔵尊があり、平安時代に弘法大師・空海によって建立されたと伝えられている。
このお地蔵様にあやかり、黒たまごを食べると、寿命が 7 年延びると言われるようになった。
このお地蔵様にあやかり、黒たまごを食べると、寿命が 7 年延びると言われるようになった。
参考サイト
- 大涌谷:神奈川県公園協会
- 大涌谷:箱根ロープウェイ
- 大涌谷:箱根町観光情報
- 箱根 大涌谷の黒たまご:WELCOME RED HEAD
- 箱根大涌谷の火山活動が活発に:よこはまふらのつれづれぶろぐ
- 第3 回 箱根(勘太郎の湯、大涌谷):丹沢散歩隊
近隣の情報
- 箱根湯本駅は箱根観光の玄関口:ぱふぅ家のホームページ
- 三嶋大社は伊豆諸島の神を祀る:ぱふぅ家のホームページ
- 強羅駅はスイスをイメージした山小屋風の駅:ぱふぅ家のホームページ
- 塔ノ沢駅とあじさい:ぱふぅ家のホームページ
- 芦ノ湖から富士山を望む:ぱふぅ家のホームページ
- 小田原城は難攻不落:ぱふぅ家のホームページ
- 箱根関所は「入り鉄砲に出女」を取り締まった:ぱふぅ家のホームページ
- 大涌谷で黒たまごを食す:ぱふぅ家のホームページ
- 三島駅は JR東海と伊豆箱根鉄道が中でつながっている:ぱふぅ家のホームページ
- 早川駅から石橋へ:ぱふぅ家のホームページ
- 御殿場駅は富士山・箱根への玄関口:ぱふぅ家のホームページ
- 楽寿園の菊まつり:ぱふぅ家のホームページ
- 芦ノ湖で海賊船に乗る:ぱふぅ家のホームページ
- うなぎ 桜屋の「うなぎ重箱」はボリューム満点:ぱふぅ家のホームページ
- 箱根から芦ノ湖を望む:ぱふぅ家のホームページ
- 箱根の大涌谷で紅葉が見ごろ火山の噴煙とともに(2019年11月18日)
- 箱根・大涌谷の立ち入り規制解除半年ぶり、観光客続々(2019年11月17日)
- キリンの御殿場蒸留所、今年の限定ウイスキー発売(2019年6月30日)
- 初夏を告げるジャカランダが見ごろ(2019年6月11日)
- 沼津を愛した天皇陛下海が見守った成長(2019年4月29日)
- 「ラブライブ!」、ラッピング電車第3弾登場(2018年12月16日)
- 「めんたいパーク伊豆」13日オープン(2018年12月8日)
- 湯河原町福浦のサンゴイソギンチャク群落(2018年11月18日)
- 箱根、アジサイ1万株見ごろ(2018年6月18日)
- 5万株のサツキが見ごろ(2018年5月28日)
この付近でネットができる宿
- 富士山を一望できる宿 ホテルグリーンプラザ箱根 (神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1244-2)
- gran terrace Le Lien 箱根 (神奈川県足柄下郡箱根町強羅1322-36)
- 強羅温泉 和の宿 華ごころ (神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-883)
- 箱根芦ノ湖虎乃湯 (神奈川県足柄下郡箱根町元箱根159-22)
- 強羅温泉 強羅にごりの湯宿 のうのう箱根 (神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-1080)
- 強羅花扇 円かの杜 (神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-862)
(この項おわり)
現在も、そこかしこから硫化水素を含む噴煙が立ち上っており、樹木は立ち枯れ、岩石は粘土化して赤茶けた山肌が見える。
早雲山と大涌谷の間には地上から約 130 メートルの谷を越える箇所があり、箱根ロープウェイの眼下には迫力ある谷底が広がって見える。