西暦1825年 - 世界初の鉄道路線

石炭輸送のために
ロコモーション号
産業革命の過程で石炭の輸送需要が高まった。
鉱山から採掘された石炭は馬車で運河まで運ばれ、船で工場まで運搬された。しかし、運河を掘るためには莫大な費用がかかり、新しい運送手段が求められていた。

そんな中、1804年にトレビックが蒸気機関車を開発し、南ウエールズのペニダランという町にあった鉄工所の構内に鉄道を敷き、時速6キロで走行させることに成功した。
その後、1825年、ジョージ・スティーブンソンは、イングランド北部のストックトン=ダーリントン間の61キロに世界最初の鉄道路線を敷設し、そこを走行する蒸気機関車「ロコモーション号」を開発した。
ロコモーションは全長9メートル、重量6.5トンという小型機関車であったが、20トンの列車を時速20キロで牽引することができた。
しかし煙管が短いために煙突から火炎を吹いて走ったので、火竜と呼んで恐れられられた。また、ボイラやシリンダの破裂事故も多発した。

1829年、リバプール・アンド・マンチェスター鉄道に使用する機関車を選ぶコンテストにスティーブンソン親子が設計・製作した「ロケット号」で参加し、優勝した。
このロケット号はロコモーション号に比べて様々な点が改良されており、蒸気機関車の基本設計を確立した。その後、ジョージ・スティーブンソンは「蒸気機関車の父」と呼ばれるようになる。

1830年、リバプール・アンド・マンチェスター鉄道が営業運転を始める。インドや新大陸で収穫された綿花がリバプールの港からマンチェスターに運ばれ、綿織物に加工され、再びリバプールから世界中へ輸出された。
1840年、初めて列車時刻表が公表された。鉄道は馬車よりも格段に速く、各地の時刻のズレが問題になった。
1847年、イギリスの鉄道会社各社が集まり、すべての鉄道時刻表は現地時間ではなく、グリニッジ天文台の時刻に準ずることで合意した。

この時代の世界

1725 1775 1825 1875 1825 世界初の鉄道路線 1781 1848 ジョージ・スチーブンソン 1824 ベートーベン交響曲第9番「合唱つき」の初演 1770 1827 ベートーベン 1824 カルノーサイクル 1796 1832 カルノー 1791 1867 ファラデー 1818 「フランケンシュタイン」の出版 1797 1851 メアリー・シェリー 1788 1824 ジョージ・ゴードン・バイロン 1817 自転車の発明 1785 1851 カール・ドライス 1749 1832 ゲーテ 1800 ボルタが電池を発明 1745 1827 ボルタ 1796 種痘の実施 1749 1823 ジェンナー 1838 年周視差の発見 1784 1846 ベッセル 1775 1854 シェリング 1839 ダゲレオタイプ 1787 1851 ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール 1762 1814 フィヒテ 1799 ロゼッタ・ストーンの発見 1790 1832 シャンポリオン 1770 1831 ヘーゲル 1766 1834 トマス・マルサス 1814 ウィーン会議 1773 1859 メッテルニヒ 1757 1836 シャルル10世 1830 七月革命 1773 1850 ルイ・フィリップ 1808 1873 ナポレオン3世 1812 1814 米英戦争 1738 1820 ジョージ3世 1815 神聖同盟 1840 1842 アヘン戦争 1735 1826 ジョン・アダムズ 1743 1828 トーマス・ジェファーソン 1796 1855 ニコライ1世 1821 「大日本沿海輿地全図」完成 1745 1818 伊能忠敬 1809 間宮海峡の発見 1775 1844 間宮林蔵 1828 シーボルト事件 1792 大黒屋光太夫がロシア女帝に謁見 1751 1823 大黒屋光太夫 1832 鼠小僧の処刑 1797 1832 鼠小僧次郎吉 1782 1787 天明の大飢饉 1787 寛政の改革 1758 1829 松平定信 1793 1837 大塩平八郎 1787 1856 二宮尊徳 1793 1853 徳川家慶 1794 1851 水野忠邦 1793 1855 遠山金四郎 1833 1837 天保の大飢饉 1771 1840 光格天皇 1800 1846 仁孝天皇 1755 1829 鶴屋南北 1794 1795 東洲斎写楽の活動 1823 1829 「富嶽三十六景」 1760 1849 葛飾北斎 1765 1831 十返舎一九 1773 1841 徳川家斉 1814 1842 「南総里見八犬伝」刊行開始 1767 1848 曲亭馬琴 1776 1843 平田篤胤 1783 1842 柳亭種彦 1793 1841 渡辺崋山 1825 「四谷怪談」の初演 1794 1858 ペリー 1802 1850 勝小吉 1804 1850 高野長英 1782 1850 道光帝 1785 1850 林則徐 1814 1864 洪秀全 1840 1842 アヘン戦争 1735 1826 ジョン・アダムズ 1743 1828 トーマス・ジェファーソン 1846 1848 アメリカ・メキシコ戦争 1809 1865 リンカーン 1807 1870 リー将軍 1810 1821 メキシコ独立戦争 1753 1811 ミゲル・イダルゴ 1783 1824 イトゥルビデ 1846 1848 アメリカ・メキシコ戦争 1799 ロゼッタ・ストーンの発見 1769 1849 ムハンマド・アリー Tooltip
(この項おわり)
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