
ダゲール自身が1838年(天保8年)から1839年の間に撮影した写真
1839年(天保9年)、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールは、フランス学士院で世界初の実用的写真撮影法を発表する。ダゲレオタイプ(銀板写真法)と呼ばれている。
銀板の表面にヨウ素蒸気を当ててヨウ化銀を生成させたものを感光材料とする。暗箱に入れて撮影後、水銀蒸気で現像すると、光の当たった部分に水銀が凝結して画像ができ,チオ硫酸ナトリウム(ハイポ)で不感光のヨウ化銀を除いて定着する。湿板写真技法が確立するまでの間、もっとも普及した。

ポジ画像を直接定着することができ、比較的高解像度であった半面、像は左右が反転していること、銀板1枚しかプリントできないという欠点があった。
当初、10分以上の露光時間が必要だったが、明るいレンズの開発と感光材料の改良によって最短で数秒程度の露光時間ですむようになった。

ポジ画像を直接定着することができ、比較的高解像度であった半面、像は左右が反転していること、銀板1枚しかプリントできないという欠点があった。
当初、10分以上の露光時間が必要だったが、明るいレンズの開発と感光材料の改良によって最短で数秒程度の露光時間ですむようになった。
この時代の世界
(この項おわり)