ふと雑誌を読んでいたら、「プログラム」なるもので自動的に計算してくれる電卓が発売されたというニュースが目にとまった。
これが、パパぱふぅとプログラミングの出会いである。
定価で24,800円。その後、ポケットコンピュータ、パソコンと買っていくことになるのだが、価格対性能比では最も優れたガジェットの1つである。とはいえ、中学生の小遣いで簡単に変える代物ではなく、親に購入資金を出してもらった。
これが、パパぱふぅとプログラミングの出会いである。
定価で24,800円。その後、ポケットコンピュータ、パソコンと買っていくことになるのだが、価格対性能比では最も優れたガジェットの1つである。とはいえ、中学生の小遣いで簡単に変える代物ではなく、親に購入資金を出してもらった。
表示が液晶であるおかげで、消費電力も激減した。関数電卓では軌道計算を1回行うだけで電池が無くなってしまったが、こちらはそういうこともない。
同梱されていた厚さ2センチほどの分厚いプログラム・ライブラリも勉強になった。数学からゲームまで、さまざまな例題プログラムが掲載されていた。アルゴリズムの基礎をこれで学んだと言っても過言ではない。
同梱されていた厚さ2センチほどの分厚いプログラム・ライブラリも勉強になった。数学からゲームまで、さまざまな例題プログラムが掲載されていた。アルゴリズムの基礎をこれで学んだと言っても過言ではない。
FX-502P の記憶容量は256ステップである。が、いくら豊富な関数が揃っているといっても、この記憶容量では軌道計算を一括して行うことはできない。そこで、プログラムを分割することになった。
ここで活躍してくれたのがカセットインターフェース「FA-1」である。FX-502P で記述したプログラムをカセットテープにSAVE/LOADしてくれるのがFA-1である。まだフロッピーディスクはなく、媒体はカセットだった(これ以前は紙テープ)。
ここで活躍してくれたのがカセットインターフェース「FA-1」である。FX-502P で記述したプログラムをカセットテープにSAVE/LOADしてくれるのがFA-1である。まだフロッピーディスクはなく、媒体はカセットだった(これ以前は紙テープ)。
FA-1 のおかげで、途中結果をメモリにたくわえ、新しいプログラムをLOADすることで、半自動ながらハレー彗星の位置予報ができるようになった。3回の位置予報を出すのに30分かかった。
その後、近似法で方程式の解を求めることができることを知り、夏休みの数学の宿題(忌まわしき因数分解のワーク)を早く終わらせることができた。これは重要な副作用である(笑)。大学まで、数学系の授業に電卓は手放せないものになってしまった。面度な計算を機械にやらせること――これが、コンピュータを使う目的であり、25年たっても基本的には同じ考えである。
また、FA-1 には音楽を演奏できるという謎のオプション機能があり(カセットにプログラムを記録するためにD/A変換を使うので、それを流用してみたのだろう)、これは、コンピュータにマルチメディア作業のサポートを求める発端にもなっている。
だが、悲しいことに、体育の授業か何かで席を離れていた際に、FX-502P は何者かに盗まれてしまった。自分にとっては FX-502P は学校の勉強道具の1つに過ぎなかったのだが、他人からはちょっと高価な商品と見られていたのだろう。
その後、近似法で方程式の解を求めることができることを知り、夏休みの数学の宿題(忌まわしき因数分解のワーク)を早く終わらせることができた。これは重要な副作用である(笑)。大学まで、数学系の授業に電卓は手放せないものになってしまった。面度な計算を機械にやらせること――これが、コンピュータを使う目的であり、25年たっても基本的には同じ考えである。
また、FA-1 には音楽を演奏できるという謎のオプション機能があり(カセットにプログラムを記録するためにD/A変換を使うので、それを流用してみたのだろう)、これは、コンピュータにマルチメディア作業のサポートを求める発端にもなっている。
だが、悲しいことに、体育の授業か何かで席を離れていた際に、FX-502P は何者かに盗まれてしまった。自分にとっては FX-502P は学校の勉強道具の1つに過ぎなかったのだが、他人からはちょっと高価な商品と見られていたのだろう。
主要スペック
項目 | 仕様 | コメント |
---|---|---|
表示桁数 | 10桁、液晶 | 数字のみ |
搭載関数 | 50 | 初期のBASIC言語より豊富 |
記憶容量 | 256ステップ | 天文計算するには少ない |
消費電力 | 0.0008W | いまのPCに比べたら圧倒的に少ない。 |
電源 | G13型水銀電池×2個 | |
サイズ | 71.0mm(W)×141.2(H)mm×9.6mm(D) | |
重量 | 103グラム(電池を除く) |
参考サイト
- Casio FX-502P Emulator for Windows
- プログラム電卓「FX-602P」は英数表示可能:ぱふぅ家のホームページ
- ポケットコンピュータ「PC-1255」でBASICを学ぶ:ぱふぅ家のホームページ
- シャープ「MZ-1500」でパソコンデビュー:ぱふぅ家のホームページ
これまでお世話になったコンピュータ
- 1978年:カシオ FX-31
- 1979年:カシオ FX-502P
- 1981年:カシオ FX-602P
- 1983年:シャープ PC-1255
- 1984年:シャープ MZ-1500
- 1985年:シャープ MZ-2521
- 1989年:東芝 J-3100SS
- 1990年:東芝 J-3100GS
- 1991年:エプソン PC CLUB
- 1995年:NEC PC-9801BX3
- 1995年:アップル Performa 5220
- 2001年:アップル PowerBook G4
- 2003年:富士通 FMV LIFEBOOK 7140MR4
- 2006年:アップル MacBook
- 2008年:パナソニック Let's note CF-Y7D
- 2008年:アップル MacBook
- 2008年:ソーテック C101B4
- 2012年:Panasonic Let's note CF-SX1
- 2013年:アップル MacBook Pro 13インチ
- 2013年:アップル MacBook Pro 15インチ
- 2014年:アップル iMac 27インチ
- 2015年:カシオ fx-JP900
- 2018年:Panasonic Let's note CF-SZ6
- 2019年:アップル MacBook Pro 13-inch 2019
- 2021年:ASUS ROG Zephyrus G14
(この項おわり)
それまでに使っていた関数電卓でハレー彗星の軌道計算を行おうとすると、数回の予報を出すのに、のべ10時間以上かかる。計算式がとても長い上、計算途中をメモに書かなければならないので、いくらデータ入力が早くしても計算時間の短縮は難しそうだった。いくら趣味とはいえ、これはしんどい。