西暦1862年 - 「レ・ミゼラブル」の出版

フランスの文学者ヴィクトル・ユゴーは、1862年（文久2年）、「レ・ミゼラブル」（Les Misérables）を著す。

19年間の監獄生活で人間不信に陥っていた主人公ジャン・ヴァルジャンは、出所後間もなく、教会の銀の燭台を盗んでしまう。しかし、司教は彼を赦し、少女コゼットとの出会いを通じて人間らしさを取り戻し、やがて聖人となってゆく。
物語の時代背景は、ナポレオン1世没落直後の1815年（文化12年）からルイ・フィリップ王の七月王政時代の1833年（天保3年）までとなっている。当時のフランスを取り巻く社会情勢や民衆の生活が詳しく記されている。