ひとつやろう難 (1866) しい薩長同盟


薩長が密約を交わした後、その実効性に不安を覚えた桂小五郎が、同盟の仲介人である坂本龍馬に内容を確認するよう手紙で求め、龍馬が手紙の裏に赤字で間違いないと裏書きした「薩長同盟裏書」(=左写真)は木戸家から皇室に献上され、現在も皇室が保管している。
この時代の世界
参考書籍
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龍馬史 | ||
著者 | 磯田道史 | ||
出版社 | 文藝春秋 | ||
サイズ | 単行本 | ||
発売日 | 2010年09月 | ||
価格 | 1,439円(税込) | ||
ISBN | 9784163730608 | ||
龍馬の性格、大局観、交渉術、人脈、思想、行動、そして暗殺をめぐる現場検証。龍馬の全生涯を視野に入れ、新事実と緻密な推理で読み解く「龍馬暗殺」の全貌。 | |||
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木戸孝允 「勤王の志士」の本音と建前 | ||
著者 | 一坂太郎 | ||
出版社 | 山川出版社(千代田区) | ||
サイズ | 全集・双書 | ||
発売日 | 2010年07月 | ||
価格 | 864円(税込) | ||
ISBN | 9784634548701 | ||
開国問題を機に、それまで政治の蚊帳の外におかれていた天皇の権威が急速に高まった幕末。長州藩の若手リーダーとなった桂小五郎(木戸孝允)は、いかにして動乱の時代に向きあい、新時代への道を模索していったのか。ある時は「勅」を利用し、またある時は「勅」により追いつめられる日々。朝敵の烙印を押された長州藩を復権させ、維新の栄光を背負わせた「勤王の志士」の生涯とは。 | |||
(この項おわり)
禁門の変で対立していた薩摩藩と長州藩であるが、薩英戦争や下関戦争の経験から、しだいに攘夷が実現困難と考えるようになっていた。
禁門の変で敗れた桂小五郎(のちの木戸孝允)は、一時、身を隠す。