西暦1866年 - 薩長同盟

坂本龍馬が取りなす

ひとつやろう難 (1866) しい薩長同盟

坂本龍馬
1866年(慶応2年)1月21日、坂本龍馬 (さかもとりょうま) が仲介し、京都二本松薩摩藩邸で薩長同盟 (さっちょうどうめい) (薩長連合)が結ばれる。

禁門の変 (きんもんのへん) で対立していた薩摩藩と長州藩であるが、薩英戦争 (さつえいせんそう) 下関戦争の経験から、しだいに攘夷が実現困難と考えるようになっていた。

禁門の変で敗れた桂小五郎 (かつらこごろう) (のちの木戸孝允 (きどたかよし) )は、一時、身を隠す。
1865年(元治2年)、桂小五郎は長州に帰還し、土佐を脱藩し薩摩藩の西郷隆盛 (さいごうたかもり) の元に身を寄せていた坂本龍馬に出会う。
坂本龍馬は薩摩藩と長州藩が連合する必要性を認識していた。そこで、亀山社中を介して、薩摩から長州へ武器を送り、代わりに薩摩で不足しているコメを長州から送るように計らった。

そして1866年(慶応2年)に坂本龍馬が仲立ちし、長州藩の桂小五郎と薩摩藩の西郷隆盛、大久保利通 (おおくぼとしみち) らが会合し、薩長同盟が誕生する。薩長同盟は、幕府を倒し、新政府を立ち上げる重要な役割を担うことになる。
龍馬自筆「薩長同盟裏書」
薩長が密約を交わした後、その実効性に不安を覚えた桂小五郎が、同盟の仲介人である坂本龍馬に内容を確認するよう手紙で求め、龍馬が手紙の裏に赤字で間違いないと裏書きした「薩長同盟裏書 (うらがき) 」(=左写真)は木戸家から皇室に献上され、現在も皇室が保管している。
同じ年、徳川慶喜 (とくがわよしのぶ) が15代将軍(最後の徳川将軍)に就任し、翌1867年(慶応3年)には明治天皇 (めいじてんのう) が即位する。(大政奉還

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参考書籍

表紙 龍馬史
著者 磯田道史
出版社 文藝春秋
サイズ 単行本
発売日 2010年09月
価格 1,439円(税込)
rakuten
ISBN 9784163730608
龍馬の性格、大局観、交渉術、人脈、思想、行動、そして暗殺をめぐる現場検証。龍馬の全生涯を視野に入れ、新事実と緻密な推理で読み解く「龍馬暗殺」の全貌。
 
表紙 木戸孝允 「勤王の志士」の本音と建前
著者 一坂太郎
出版社 山川出版社(千代田区)
サイズ 全集・双書
発売日 2010年07月
価格 864円(税込)
rakuten
ISBN 9784634548701
開国問題を機に、それまで政治の蚊帳の外におかれていた天皇の権威が急速に高まった幕末。長州藩の若手リーダーとなった桂小五郎(木戸孝允)は、いかにして動乱の時代に向きあい、新時代への道を模索していったのか。ある時は「勅」を利用し、またある時は「勅」により追いつめられる日々。朝敵の烙印を押された長州藩を復権させ、維新の栄光を背負わせた「勤王の志士」の生涯とは。
 
(この項おわり)
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