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正面入口にあるのは、北海道開拓鉄道の父ジョセフ・ユーリー・クロフォードの銅像である。

1867年(慶応3年)、幌内川上流で炭層が発見された。これを運搬する鉄道を建設するために、1879年(明治12年)、アメリカ大陸鉄道の完成を経験している鉄道技師クロフォードが招聘された。

1867年(慶応3年)、幌内川上流で炭層が発見された。これを運搬する鉄道を建設するために、1879年(明治12年)、アメリカ大陸鉄道の完成を経験している鉄道技師クロフォードが招聘された。

小樽市総合博物館の入口は、昔の鉄道の駅を模している。入場券は硬券だ。
入口を入るとすぐに、7100形蒸気機関車「しずか号」(イ形6号)が目に入る。
入口を入るとすぐに、7100形蒸気機関車「しずか号」(イ形6号)が目に入る。

1884年(明治17年)にアメリカのポーター社で製造され、1885年(明治18年)5月に手宮に陸揚げされた。
前端には牛よけ(カウ・キャッチャー)が、煙突には大型のダイヤモンドスタックが取り付けられ、大型の油灯式前照灯など、西部劇に出てくる蒸気機関車そのものである。
合計8両が輸入され、そのうち1号から6号までは、義経・弁慶・比羅夫・光圀・信広・しずかと命名された。

1917年(大正6年)に日本製鋼所室蘭製作所に譲渡され、1952年(昭和27年)まで同工場内で活躍していた。
前端には牛よけ(カウ・キャッチャー)が、煙突には大型のダイヤモンドスタックが取り付けられ、大型の油灯式前照灯など、西部劇に出てくる蒸気機関車そのものである。
合計8両が輸入され、そのうち1号から6号までは、義経・弁慶・比羅夫・光圀・信広・しずかと命名された。

1917年(大正6年)に日本製鋼所室蘭製作所に譲渡され、1952年(昭和27年)まで同工場内で活躍していた。

クロフォードは測量をはじめ、幌内から札幌を通り小樽までのルートを立案する。6月、幌内鉄道の工事が始まった。当初はコレラが流行したり台風の被害を受けたが、クロフォードたちは一致団結し、1日に1.6kmのスピードで鉄道を敷設していった。その早さは英字新聞でも話題になったほどだった。

1880年(明治13年)11月、手宮~銭箱間の35キロが完成し、盛大に汽車運転式が行われた。その後、札幌~幌内間も開通し、1881年(明治14年)11月に幌内炭鉱からの初荷が小樽港へ運ばれた。90キロを5時間で運搬した。

この年、クロフォードはアメリカに帰国した。
滞在期間は2年間だったが、北海道の鉄道はクロフォードによって築かれたといって過言ではない。
滞在期間は2年間だったが、北海道の鉄道はクロフォードによって築かれたといって過言ではない。

当時のレールは15kg(30ポンド/ヤード)の錬鉄製で、枕木の本数が少なく道床も薄かった。手宮にはレール製造工場も設けられた。

本館2階の展示室には、北海道で活躍した蒸気機関車のプレートが展示されている。


こちらは客車のプレートだ。

硬券なども展示されている。


鉄道建設の様子をジオラマで学ぶことができる。



小樽市総合博物館は、北海道の鉄道発祥の地である旧手宮線・手宮駅の構内敷地5.8haを利用している。
敷地内には北海道鉄道開通起点の石碑が建っている。
敷地内には北海道鉄道開通起点の石碑が建っている。

旧手宮駅の機関車庫は1885年(明治18年)の竣工で、国内最古の車庫として国の重要文化財に指定されている。
2007年(平成19年)から2010年にかけて解体補強工事が行われ、現在は内部公開されている。
2007年(平成19年)から2010年にかけて解体補強工事が行われ、現在は内部公開されている。
交通アクセス
【バス】
- 小樽駅前のバスターミナル3番のりばから、高島3丁目経由小樽水族館行き(系統番号10番)に乗車。「総合博物館」で下車。所要時間約10分。経由地が違うと「総合博物館」を通らないので注意が必要だ。
近隣の情報
- 小樽市総合博物館で北海道の鉄道について学ぶ:ぱふぅ家のホームページ
- 小樽運河は沖合いを埋立てて造られた:ぱふぅ家のホームページ
- 小樽運河クルーズに乗って運河めぐり:ぱふぅ家のホームページ
- 旧手宮線は北海道最初の鉄道:ぱふぅ家のホームページ
- 小樽駅は登録有名文化財:ぱふぅ家のホームページ
- 日本銀行小樽支店は北のウォール街の中心:ぱふぅ家のホームページ
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参考サイト
ぱふぅ家が訪れた交通・鉄道系博物館
- 小樽市総合博物館で北海道の鉄道について学ぶ(北海道)
- 交通博物館には蒸気機関車が多い(東京都)
- 交通博物館の鉄道ジオラマは圧巻(東京都)
- 万世橋駅遺構(東京都)
- さようなら交通博物館(東京都)
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- 哈瑪星台湾鉄道館は鉄道博物館と交流展示中(韓国)
(この項おわり)