西暦1839年 - 蛮社の獄
蘭学を弾圧
渡辺崋山
江戸後期、
蘭学
(
らんがく
)
が隆盛する。当時、
尚歯会
(
しょうしかい
)
という蘭学の研究グループを開いていた
渡辺崋山
(
わたなべかざん
)
がリーダー格であったが、旧来の国学者たちは蔑みの意味を込めて「
蛮社
(
ばんしゃ
)
」と呼ばれていた。
当時の幕府は儒学の中でも朱子学のみを正統な学問としており、
林羅山
(
はやしらざん
)
からはじまる林家の流れをくむ幕臣の
鳥居耀蔵
(
とりいようぞう
)
が暗躍し、蘭学を厳しく取り締まった。これが「
蛮社の獄
(
ばんしゃのごく
)
」である。
渡辺崋山は藩主に迷惑がかかることを恐れ自害した。
また、
シーボルト
の
鳴滝塾
(
なるたきじゅく
)
で蘭学を学んだ
高野長英
(
こうのちょうえい
)
も、崋山とともに尚歯会に参加しており、蛮社の獄を逃れ逃亡生活を送るが、6年後に捕らえられそうになり自害した。
1841年(天保11年)、鳥居耀蔵は江戸南町奉行となり、天保の改革を断行するために豪腕をふるう。
同じ頃に北町奉行を務めていたのが名奉行、
遠山金四郎
(
とおやまきんしろう
)
(景元)である。遠山は改革に批判的であったために、鳥居や老中、
水野忠邦
(
みずのただくに
)
によって失脚させられてしまう。
一方、鳥居も水野と衝突するようになり、職を解かれ、1845年(天保15年)、讃岐国丸亀藩に軟禁される。
この時代の世界
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1900
1839
蛮社の獄
1793
1841
渡辺崋山
1804
1850
高野長英
1815
1875
鳥居耀蔵
1793
1855
遠山金四郎
1794
1851
水野忠邦
1828
シーボルト事件
1837
大塩平八郎の乱
1793
1837
大塩平八郎
1833
1837
天保の大飢饉
1841
1843
天保の改革
1773
1841
徳川家斉
1793
1853
徳川家慶
1796
1866
シーボルト
1821
「大日本沿海輿地全図」完成
1809
間宮海峡の発見
1775
1844
間宮林蔵
1823
1829
「富嶽三十六景」
1760
1849
葛飾北斎
1829
1842
「偐紫田舎源氏」
1825
「四谷怪談」の初演
1755
1829
鶴屋南北
1794
1795
東洲斎写楽の活動
1802
1822
「東海道中膝栗毛」の出版
1765
1831
十返舎一九
1814
1842
「南総里見八犬伝」刊行開始
1767
1848
曲亭馬琴
1776
1843
平田篤胤
1783
1842
柳亭種彦
1787
1856
二宮尊徳
1771
1840
光格天皇
1800
1846
仁孝天皇
1794
1858
ペリー
1832
鼠小僧の処刑
1797
1832
鼠小僧次郎吉
1782
1850
道光帝
1785
1850
林則徐
1814
1864
洪秀全
1840
1842
アヘン戦争
1850
1864
太平天国の乱
1856
1860
アロー戦争
1825
世界初の鉄道路線
1781
1848
ジョージ・スチーブンソン
1824
ベートーベン交響曲第9番「合唱つき」の初演
1770
1827
ベートーベン
1818
「フランケンシュタイン」の出版
1797
1851
メアリー・シェリー
1817
自転車の発明
1785
1851
カール・ドライス
1749
1832
ゲーテ
1800
ボルタが電池を発明
1745
1827
ボルタ
1796
種痘の実施
1749
1823
ジェンナー
1799
ロゼッタ・ストーンの発見
1790
1832
シャンポリオン
1770
1831
ヘーゲル
1766
1834
トマス・マルサス
1814
ウィーン会議
1773
1859
メッテルニヒ
1804
ナポレオンが皇帝になる
1769
1821
ナポレオン・ボナパルト
1773
1850
ルイ・フィリップ
1812
1814
米英戦争
1839
ダゲレオタイプ
1787
1851
ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール
1822
階差機関の設計
1791
1871
チャールズ・バベッジ
1815
1852
エイダ・ラブレス
1784
1865
パーマストン
1824
カルノーサイクル
1838
年周視差の発見
1831
電磁誘導の発見
1791
1867
ファラデー
1830
七月革命
1815
神聖同盟
1777
1825
アレクサンドル1世
1796
1855
ニコライ1世
1812
1814
米英戦争
1846
1848
アメリカ・メキシコ戦争
1810
1821
メキシコ独立戦争
1783
1824
イトゥルビデ
1769
1849
ムハンマド・アリー
Tooltip
参考書籍
「蛮社の獄」のすべて
著者
田中弘之
出版社
吉川弘文館
サイズ
単行本
発売日
2011年07月
価格
4,180円(税込)
ISBN
9784642080590
幕末前夜、高野長英や渡辺崋山らが弾圧された「蛮社の獄」。しかし、幕府の目付鳥居耀蔵は、崋山とは無関係な無人島渡海事件を重視するなど、多くの謎が存在する。奉行所での取り調べにも注目し、事件の真相に迫る。
(この項おわり)
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