西暦1922年 - ツタンカーメンの墓の発掘

ファラオの呪いはあったか
ツタンカーメン王の黄金マスク
ツタンカーメン王の黄金マスク
1922年(大正11年)11月4日、イギリスのカーナヴォン卿の支援を受けた考古学者ハワード・カーターは、エジプトの王家の谷でツタンカーメン王の墓を発見する。
古代エジプトの王墓としては珍しく盗掘を免れており、黄金マスクをはじめとする数々の副葬品の発掘に世界中が驚いた。

発掘は慎重に進められ、1925年(大正14年)11月13日、カーターは黄金マスクを外し、ツタンカーメンのミイラと対面することになる。

その後、カーナヴォン卿が墓の公開直後に急死するなど、発掘関係者が次々と死亡してゆく、当時のマスコミは、これをファラオの呪いと報じた。
ツタンカーメン(Tutankhamun、Tutenkh-、-amen、-amon)は古代エジプト第18王朝のファラオで、在位は紀元前1333年頃から紀元前1324年頃とみられている。先々代のファラオ・アクエンアテン(アメンホテプ4世)と、その姉妹の一人との間に生まれたと考えられている。
王妃アンケセナーメンはアクエンアテンの三女で、夫婦仲は良かったようだ。

アクエンアテンの統治時代は、唯一神であるアトン信仰が説かれており、その頃は自らをトゥト・アンク・アテン(「アテンの生ける似姿」の意)と呼んでいた。
アクエンアテンの死後即位すると、伝統的な神であるアモン=ラーの信仰を復活させ、トゥト・アンク・アメン(「アモン神の生ける似姿」の意)と改名した。日本人は訛って「ツタンカーメン」と呼んだのだが、以後、その名前が世界中に定着している。
また、首都をアマルナからテーベに戻した。

ツタンカーメンはアクエンアテンの政策を大幅に覆したが、若くして死んでいることや、ミイラの頭部に大きな外傷が残っていることなどから、暗殺説がささやかれた。
しかし、最近の研究によると、ツタンカーメンは病弱で、マラリアに感染して死んだことが分かった。

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参考書籍

表紙 ツタンカーメン 少年王の謎
著者 河合望
出版社 集英社
サイズ 新書
発売日 2012年07月
価格 836円(税込)
ISBN 9784087206494
ツタンカーメンは、ほぼ未盗掘で発見された王墓により有名であるが、王自身の生涯とその時代については、長い間謎に包まれたままだった。しかし、20世紀の終わりになってツタンカーメン時代の建造物や重要人物の墓が次々と発見されたことや、2010年に最新のDNA鑑定がなされたことなどによって、ファラオの真の姿が明らかとなりつつある。本書では、いままで推測の域を出ることがなかった死因や親子関係の謎に迫るだけでなく、即位にいたる歴史的状況、死後の状況についても大胆な新説を示す。
 
表紙 世界一面白い 古代エジプトの謎
著者 吉村作治
出版社 中経出版
サイズ 文庫
発売日 2010年03月
価格 680円(税込)
ISBN 9784806136637
紀元前5千年にはじまったといわれる古代エジプト文明は、新王国時代において栄華をきわめ、やがて衰退への道をたどっていった。少年王ツタンカーメン、絶世の美女クレオパトラ…名誉欲や権力闘争といった現代にも通じる人間ドラマを、古代エジプト研究の第一人者・吉村教授が“鋭く”解説する。
 

参考サイト

(この項おわり)
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