西暦1854年 - クリミア戦争

ロシアとトルコの衝突
セヴァストーポリ包囲戦
オスマン帝国の弱体化につけ込んで南下政策を展開していたロシア帝国は、1853年、ギリシア正教徒の保護を目的にオスマン領内に侵攻した。
当初はロシアが優勢であったが、ロシアの勢力拡大が東方貿易の障害になると考えたイギリスや、外交政策によって威信を高めようとしたナポレオン3世のフランスがトルコを援助し、1854年、ロシアに宣戦布告し、クリミア戦争が始まる。
難攻不落といわれたセバストーポリ要塞が陥落すると、ロシア皇帝は憤死し、ロシアは敗退する。

1856年、パリ条約によって講和。オスマン帝国の領土保全と国会の軍事中立化が明記され、ロシアは黒海艦隊を失い、西アジアにおける南下政策は一時頓挫する。
その後、ロシアは国内の近代化を図るとともに、清へ侵出することになる。

一方のオスマン帝国も近代化を進めることになるが、戦費調達を外債に頼っていたため、経済面で英仏に依存し、国家財政を逼迫していくことになる。
新聞社はクリミア戦争の戦況をイギリス本国で報道した。前線での負傷兵の扱いが悲惨な状況であることを伝え始めると、世論が沸騰する。そこでシドニー・ハーバート戦時大臣は、ナイチンゲールに戦地への従軍を依頼する。
1854年11月、ナイチンゲールはシスター24名、職業看護婦14名の計38名の女性を率いて従軍する。ナイチンゲールらが着任すると負傷兵の死亡率は改善し、その働きぶりから「クリミアの天使」とも呼ばれた。看護師を「白衣の天使」と呼ぶのは、ナイチンゲールに由来する。
なお、ナイチンゲールは赤十字活動には関わっていない。

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(この項おわり)
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