
中嶋章
日本電気で遠方監視制御装置、自動交換機などのリレー回路の設計に取り組んでいた中嶋章は、ブール代数の存在を知らなかったが、独自の発想でリレー回路によって論理回路を組み立てることで足し算ができることに気付き、1935年(昭和10年)に「継電器回路の構成理論」という論文を発表した。この論文は海外でも参照され、電子計算機の開発が加速する。

クロード・シャノン
中嶋とは独立して、アメリカの電気工学者クロード・シャノンは1937年(昭和12年)にベル研究所で修士論文「リレーとスイッチ回路の記号論的解析」を発表した。ブール代数とスイッチング回路の融合が論じられており、1940年(昭和15年)には35歳未満の研究者による優れた工学論文に贈られるアルフレッド・ノーブル賞を受賞した。
この時代の世界
(この項おわり)