監督は瀬尾光世。音楽に古関裕而、作詞にサトウハチローらが参加している。上映時間は74分(全9巻)。製作費は27万円(現在の4億円)だった。
上映された大阪松竹座では、後の日本のアニメを牽引することになる手塚治虫も見ていたという。
上映された大阪松竹座では、後の日本のアニメを牽引することになる手塚治虫も見ていたという。
カンヌで上映
2016年(平成28年)5月13日、カンヌ国際映画祭のクラシック部門で、「桃太郎 海の神兵」のデジタル修復版が上映された。

上映に先立ち、松竹の高橋敏弘取締役が「国策映画ではありますが、手塚治虫を始め、後のアニメ作家に大きな影響を与えた歴史的作品だと思っています」とあいさつ。修復に携わったIMAGICAの中村謙介さんは「裂け目のひどい箇所の修復には1秒の映像に3時間かかったこともありました」「70年前、当時の人々が劇場で見たであろうイメージを再現しました。1945年(昭和20年)の日本に思いをはせて見てほしい」と壇上から呼びかけた。

上映中、桃太郎軍に攻められる鬼たちの中にポパイそっくりの白人兵士がいる場面などでは、欧米の観客も屈託のない笑い声を上げていたという。

上映に先立ち、松竹の高橋敏弘取締役が「国策映画ではありますが、手塚治虫を始め、後のアニメ作家に大きな影響を与えた歴史的作品だと思っています」とあいさつ。修復に携わったIMAGICAの中村謙介さんは「裂け目のひどい箇所の修復には1秒の映像に3時間かかったこともありました」「70年前、当時の人々が劇場で見たであろうイメージを再現しました。1945年(昭和20年)の日本に思いをはせて見てほしい」と壇上から呼びかけた。

上映中、桃太郎軍に攻められる鬼たちの中にポパイそっくりの白人兵士がいる場面などでは、欧米の観客も屈託のない笑い声を上げていたという。
この時代の世界
(この項おわり)
海軍による戦意高揚映画として制作された。猿や犬、熊、キジたちが桃太郎隊長の指揮下で南方の鬼ケ島を制圧する物語。