西暦1894年 - 日清戦争

1894年（明治27年）、朝鮮半島で東学党 （とうがくとう） という宗教団体が農民と組んで反乱を起こした（東学党の乱）。この反乱を鎮圧するために朝鮮は清に支援を依頼する。一方、日本は、日本人の安全を守るという名目で朝鮮へ出兵する。
こうして朝鮮半島において清と日本が衝突し、日清戦争が始まった。

日本軍は平壌の清軍を破り、黄海では清の北洋艦隊を破った。

1895年（明治28年）、日清戦争が終わり、下関条約が結ばれる。下関条約は次のような内容であった。

• 清国は朝鮮の独立を認める。
• 清国は、台湾、澎湖 （ポンフー） 諸島、遼東 （リャオトン） 半島を日本に譲る。
• 清国は、賠償金2億両（当時の日本円で約3億円）を日本に支払う。

しかし、日本の大陸進出を懸念するロシア、フランス、ドイツは、日本に遼東半島の返還を要求する三国干渉を起こす。やむをえず、日本は代償金として清から3000万両を受け取り、これらの返還に応じる。

終戦から半年後の10月、ロシアへの接近を深めていた朝鮮王妃・閔妃 （ミンピ） が日本人に暗殺される。