
1903年12月17日、ノースカロライナ州キティホークのキルデビルヒルズ砂丘における初飛行。
この時代の世界
キルデビルヒルズ付近の地図
参考書籍
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誰が本当の発明者か | ||
著者 | 志村幸雄 | ||
出版社 | 講談社 | ||
サイズ | 新書 | ||
発売日 | 2006年08月 | ||
価格 | 1,034円(税込) | ||
ISBN | 9784062575256 | ||
エジソンは白熱電球の25番目の発明者!?ワットは単なる改良家!?アークライトは発明の盗人!?技術開発史を彩る発明者たちの本家争い。 | |||
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ライト兄弟 子どもの伝記 | ||
著者 | 早野 美智代 | ||
出版社 | ポプラ社 | ||
サイズ | 新書 | ||
発売日 | 2015年01月02日頃 | ||
価格 | 627円(税込) | ||
ISBN | 9784591108604 | ||
人間が空を飛んだ!人類はじめての動力つき飛行機は、ライト家のなかよし兄弟がつくったものでした。-強くねがえば、きっとかなう…。夢をかなえた兄弟のすがたをみてみましょう。小学校中級から。 | |||
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ライト兄弟 大空への夢を実現した兄弟の物語 | ||
著者 | 富塚清/山崎明夫 | ||
出版社 | 三樹書房 | ||
サイズ | 単行本 | ||
発売日 | 2003年05月 | ||
価格 | 1,980円(税込) | ||
ISBN | 9784895223225 | ||
1903年12月17日午前10時33分。今からちょうど100年前、人気のない砂浜でライト兄弟の発明した飛行機が飛んだ。その時間は12秒。人類史上初めての飛行は、こうしてひっそりと行なわれていたのだ。その後の歴史と文明に大きな変化をもたらした飛行機の発明は、名も知れない田舎の青年達が生み出していた。力をあわせて空への想いを実現し、今日のジェット機時代到来の基礎を築いた兄弟と、それを影になって支え続けた家族達の感動の開発ものがたり。 | |||
(この項おわり)
しかし、実験は失敗に終わる。
1903年12月17日、米ノースカロライナ州のキティホークにあるキルデビルヒルズにて、12馬力のエンジンを搭載した「ライトフライヤー号」が世界初の有人動力飛行に成功した。
自転車店を経営することで開発資金を蓄えてきた兄ウィルバー・ライトと弟オービル・ライトが、地道な基礎研究を行った末に開発した飛行機である。
しかし、最初の実験の目撃者はわずか5人で、ライト兄弟が秘密主義を貫いたこともあだになり、科学的にあり得ないことなどとされ、社会の反応は冷たいものであった。
1908年7月には、グレン・カーチスが開発した飛行機「ジューン・バグ」が公開実験に成功した。人々は飛行機が空を飛ぶことを認めるようになった。
その後、ライト兄弟とカーチスは飛行機をめぐる特許闘争に明け暮れるが、アメリカ人はカーチスが最初に飛行機で空を飛んだ人物だと考えていた。
兄ウィルバーは死去したが、1940年代になりようやく、スミソニアン協会は兄弟の業績を認めた。
弟オービルが亡くなって間もなく、1948年にイギリスに保管されていたライトフライヤー号がアメリカに返還され、スミソニアン博物館に展示されることになった。