西暦1838年 - 電信の実験に成功

モールス符号を使用
サミュエル・モールス
サミュエル・モールス
1838年1月6日、アメリカの発明家で画家のサミュエル・モールスと助手のアルフレッド・ヴェイルは、米ニュージャージー州モリスタウン近郊の鉄工所で、アルファベットを表現できるモールス符号を使って、約3kmの距離の電信の実験に成功した。

2月8日には、フランクリン協会科学委員会の委員たちの前でデモンストレーションを披露し、1843年にアメリカ議会はワシントンD.C.とボルチモア間の約60kmを結ぶ実験的電信線の敷設に3万ドルの予算を計上した。
アルフレッド・ヴェイル
アルフレッド・ヴェイル
1753年、スコットランドの雑誌に静電気通信が掲載され、離れた場所で静電気の変位を観測することでアルファベットのメッセージを送ることができると述べた。
1800年、フランスの科学者ボルタが電池を発明した。
1804年、カタルーニャの科学者フランシスコ・サルヴァ・カンピーロが、複数の電線を数km離れた試験管に浸し、電気分解によって発生する水素の記法を見て英数字を送る方法を考案する。
1820年、デンマークの科学者ハンス・クリスティアン・エルステッドは、電流が磁場を生成し、コンパスの針を変位させることを発見した。1821年に、フランスの科学者アンドレ=マリ・アンペールは、この仕組みを応用して電信を行おうとするが、200メートル程度の距離しか到達できないことが分かった。
最初のモールス電信機(復元)
最初のモールス電信機(復元)
1825年にウィリアム・スタージャンが電磁石を発明し、1835年にはジョセフ・ヘンリーとエドワード・デイビーが⚡リレーを発明し、長距離の電信を可能とする部品が揃った。
1832年、ロシアの外交官で技術者のパヴェル・リヴォヴィチ・シリングは、8本の導線とバイナリ符号を用いることで、短距離の電信に成功した。このシステムはロシアのニコライ1世に献上された。
カール・フリードリッヒ・ガウス
カール・フリードリッヒ・ガウス
1833年、ドイツの数学者カール・フリードリッヒ・ガウスは、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・ヴェーバーと共同で、遠隔地にある時計の時刻合わせをするシステムを開発した。後にバイナリ符号でアルファベットを送信できるようにした。
1837年5月、イギリスの発明家ウィリアム・フォザーギル・クックは、イギリスの物理学者チャールズ・ホイートストンとともに警報器としての電信機の特許を取得し、7月25日に実演に成功した。
モールスは、もともとは画家で、ニューヨークに美術学校を開いてその校長を務めるなど、科学や技術とは縁のない人生を送っていた。大西洋航路の船中でイギリスの科学者チャールズ・ジャクソンから電磁石をつかった実験を見せられ、電信のアイデアを思いついた。
帰国したモールスは技術者のヴェイルに出会い、発明の権利を折半することを条件に電信装置の開発を担当した。当初、モールスは単語をコード番号化することを考えていたが、ヴェイルがアルファベットの使用頻度を調べ、よく使われる文字ほど単純なコードを割り当てることで、どんな文章でも送ることができるようになった。これがモールス符号である。

この時代の世界

1725 1775 1825 1875 1925 1800 1800 1800 1800 1800 1800 1800 1800 1800 1800 1900 1900 1900 1900 1900 1900 1900 1900 1900 1900 1838 電信の実験に成功 1791 1872 サミュエル・モールス 1807 1859 アルフレッド・ヴェイル 1800 ボルタが電池を発明 1745 1827 ボルタ 1777 1855 カール・フリードリヒ・ガウス 1831 電磁誘導の発見 1791 1867 ファラデー 1794 1858 ペリー 1804 1878 ハリス 1846 1848 アメリカ・メキシコ戦争 1861 1865 南北戦争 1809 1865 リンカーン 1807 1870 リー将軍 1822 1885 グラント将軍 1800 1874 フィルモア 1801 小惑星ケレスの発見 1801 ジャカード織機 1818 『フランケンシュタイン』の出版 1797 1851 メアリー・シェリー 1859 j1859-we.xml 「種の起源」の出版 1809 1882 チャールズ・ダーウィン 1758 1840 ハインリヒ・オルバース 1766 1844 ジョン・ドルトン 1810 1821 コーシー『解析教程』 1789 1857 オーギュスタン=ルイ・コーシー 1822 階差機関の設計 1791 1871 チャールズ・バベッジ 1843 世界初のプログラム 1815 1852 エイダ・ラブレス 1838 年周視差の発見 1784 1846 ベッセル 1846 海王星の発見 1811 1877 ユルバン・ルヴェリエ 1812 1910 ヨハン・ゴットフリート・ガレ 1792 1871 ジョン・ハーシェル 1839 ダゲレオタイプ 1787 1851 ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール 1824 ベートーベン交響曲第9番「合唱つき」の初演 1825 世界初の鉄道路線 1865 メンデルの法則 1822 1884 メンデル 1822 1895 ルイ・パスツール 1860 「ロウソクの科学」講演 1819 1901 ヴィクトリア女王 1804 1881 ディズレーリ 1809 1898 グラッドストン 1851 ロンドン万博 1860 全英オープンゴルフはじまる 1830 七月革命 1848 二月革命 1848 1849 フランクフルト国民議会 1773 1859 メッテルニヒ 1808 1873 ナポレオン3世 1773 1850 ルイ・フィリップ 1805 1894 レセップス 1831 1888 フリードリヒ3世 1815 1898 ビスマルク 1861 イタリア王国の成立 1810 1861 カヴール 1807 1882 ガリバルディ 1820 1878 ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世 1854 1856 クリミア戦争 1815 神聖同盟 1814 ウィーン会議 1781 1848 ジョージ・スチーブンソン 1817 自転車の発明 1785 1851 カール・ドライス 1840 1842 アヘン戦争 1856 1860 アロー戦争 1794 1858 ペリー 1804 1878 ハリス 1833 1837 天保の大飢饉 1841 1843 天保の改革 1839 蛮社の獄 1793 1853 徳川家慶 1837 大塩平八郎の乱 1793 1837 大塩平八郎 1815 1860 井伊直弼 1794 1851 水野忠邦 1793 1855 遠山金四郎 1787 1856 二宮尊徳 1800 1860 徳川斉昭 1853 ペリー来航 1796 1866 シーボルト 1842 二宮尊徳、幕府に登用 1830 1859 吉田松陰 1809 間宮海峡の発見 1828 シーボルト事件 1767 1848 曲亭馬琴 1814 1842 『南総里見八犬伝』刊行開始 1825 「四谷怪談」の初演 1771 1840 光格天皇 1800 1846 仁孝天皇 1831 1866 孝明天皇 1823 1829 「富嶽三十六景」 1832 鼠小僧の処刑 1797 1858 歌川広重 1798 1864 男谷信友 1809 1858 島津斉彬 1840 1842 アヘン戦争 1856 1860 アロー戦争 1782 1850 道光帝 1785 1850 林則徐 1854 1856 クリミア戦争 1815 神聖同盟 1777 1825 アレクサンドル1世 1796 1855 ニコライ1世 1818 1881 アレクサンドル2世 1839 1881 ムソルグスキー 1861 農奴解放令 1857 1859 セポイの乱 1846 j1846-na.xml アメリカ・メキシコ戦争 1815 タンボラ火山の大噴火 Tooltip
(この項おわり)
header