西暦1617年 - ネイピアの骨の発明

乗除算を簡単に行うための道具
ネイピアの骨
ネイピアの骨
1617年、スコットランドのバロン(貴族)で、数学者、物理学者、天文学者、占星術師としても知られるジョン・ネイピアが、ネイピアの骨を発明した。
ネイピアの骨には9本の細長い木の棒からなり、それぞれの棒には0~9の掛け算九九の結果が上から順に刻まれており、木の棒を並べ替えることで複数桁の掛け算、割り算の結果を比較的簡単に知ることができる。
また、平方数を並べた棒を加えることで、平方根の計算もできる。
ジョン・ネイピア
ジョン・ネイピア
貴族の家に生まれたネイピアは熱心なプロテスタントで、幅広い事物に関心をもって研究を行った。実用的なものとしては、領地の収穫を増やすために肥料や揚水機の研究をしたり、スペインの侵攻に備えて軍事兵器を考案している。
これらの研究・開発には膨大な量の科学演算が必要であったことから、1594年に、かけ算を足し算に、割り算を引き算に変える対数を考え出した。
ただし、ネイピアの対数は乗算と除算を容易にしたいだけなので、対数の底は固定値 \( 1 - \frac{1}{10^7} \) である。
ネイピアはひたすら計算を続け、1614年に7桁の数の対数表を発表した。
必要は発明の母――この計算作業を楽にしようと考案したのがネイピアの骨である。

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