西暦1623年 - 世界初の機械式計算機

四則計算に加え、オーバーフローを検出できた
シッカートの計算機(復元)
シッカートの計算機(復元)
1623年、ドイツでヘブライ語の教授をしていたヴィルヘルム・シッカートは世界で初めて機械式計算機 Calculating Clock(計算する時計)を2台、製作した。1台は、ティコ・ブラーエが残した膨大な観測記録を整理し、計算し、惑星運動の法則性を発見した天文学者のヨハネス・ケプラーに贈った。
ヴィルヘルム・シッカート
ヴィルヘルム・シッカート
ケプラーに贈った1台は焼失し、もう1台は行方不明である。シッカートケプラーに送った手紙から計算機を復元したところ、6桁の加減算、および複数のネピアの骨を使った乗除算ができることが分かった。また、オーバーフローが発生したときにはベルを鳴らした。

シッカードはテュービンゲン大学で学び、1613年にルーテル教会の牧師となった。1619年にテュービンゲン大学の教授に任命され、ヘブライ語やアラム語などの聖書言語を教えた。
彼の研究分野は聖書にとどまらず、天文学や数学に及び、1631年には天文学教授に任命された。彼はヘブライ語の文法を解析する機械や、天文日付を計算する機械を発明した。また、測量技術にも長けており、それまでよりも正確な地図を作成した。これらの原図を、木版や銅版として後世に残した。

この時代の世界

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(この項おわり)
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