西暦1963年 - 「上を向いて歩こう」がアメリカで大ヒット

アジア圏の歌手で史上初、米ビルボード誌上で週間1位に
1963年(昭和38年)6月15日付の米ビルボード誌上で、坂本九が歌う「上を向いて歩こう」(欧米ではSUKIYAKIと改題)が週間1位を獲得した。アジア圏の歌手で初めての快挙であり、2016年(平成28年)現在、この記録は破られていない。
作詞は永六輔。中村メイコは永六輔と交際していたが、神津善行と結婚すると伝えた。この失恋の思いを書いたのが「上を向いて歩こう」である。
中村八代が書いた楽曲に乗せ、1961年(昭和36年)7月21日、産経ホールで開催された「第3回中村八大リサイタル」で、坂本九の歌によって初披露された。8月19日、NHK「夢であいましょう」で放映されレコードが発売されると爆発的なヒットとなり、3ヶ月で30万枚を突破した。坂本九は1961年(昭和36年)のNHK紅白歌合戦に出演。

1962年(昭和37年)に入ると、「上を向いて歩こう」はヨーロッパで紹介される。イギリスのトランペッター、ケニー・ボールは、ちょうど母を亡くしており、その哀しみをトランペットに込めて演奏した。
これがヒットし、米ワシントン州パスコのラジオDJリッチ・オズボーンが「SUKIYAKI」として紹介すると、局に問い合わせが殺到した。そして、1963年(昭和38年)、「SUKIYAKA」の題でキャピトル・レコードから発売が決定した。

「上を向いて歩こう」は、世界約70ヵ国で発売され、総売り上げは1300万枚以上といわれている。

「上を向いて歩こう」の世界的なヒットで、坂本九は国際的な活動も多くなった。1964年(昭和39年)の東京オリンピックのウェルカムパーティーにゲスト出演し、「サヨナラ東京」「君が好き」を歌った。また、資金難だった東京パラリンピックをチャリティコンサートで寄付金支援した。
1970年(昭和45年)の日本万国博覧会で若手芸能人の万国博委員に起用された。
1971年(昭和46年)12月8日に女優の柏木由紀子と結婚し、2人の娘をもうけるが、1985年(昭和60年)8月の日本航空123便墜落事故で急逝する。享年43歳。

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(この項おわり)
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