Nature誌発表直後のワトソン(左)とクリック(右
ジェームズ・ワトソン(James Watson、アメリカ人)とフランシス・クリック(Francis Crick、イギリス人)は、イギリス・ケンブリッジ大学のキャヴェンディッシュ研究所で、線結晶構造解析のデータ(特にロザリンド・フランクリンとモーリス・ウィルキンスの提供したX線回折写真)をもとに、DNAの二重螺旋モデルを構築。A-T、G-Cの塩基対が相補的に結合することで、DNAが安定することを示した。1953年4月25日に『Nature』誌に掲載された。
ジェームズ・ワトソンはアメリカ、イリノイ州出身であり、シカゴ大学で学士を取得後、インディアナ大学で大学院課程を修了した。ワトソンはDNAの二重螺旋モデルを構築し、塩基対の相補性、すなわちアデニンとチミン、グアニンとシトシンが特定の組み合わせで結合することを示した。

フランシス・クリックはイギリス出身でケンブリッジ大学で学んだ物理学者であり、DNA構造モデルの理論的整合性を数学的および物理学的に補強した。

ワトソンとクリックは1962年にモーリス・ウィルキンスとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。なお、ロザリンド・フランクリンはX線回折写真による重要なデータを提供したが、1958年に早逝していたためノーベル賞を受賞することはなかった。
フランシス・クリックはイギリス出身でケンブリッジ大学で学んだ物理学者であり、DNA構造モデルの理論的整合性を数学的および物理学的に補強した。
ワトソンとクリックは1962年にモーリス・ウィルキンスとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。なお、ロザリンド・フランクリンはX線回折写真による重要なデータを提供したが、1958年に早逝していたためノーベル賞を受賞することはなかった。
DNAの二重螺旋構造
DNAの二重螺旋構造の解明により、遺伝情報の複製および伝達の仕組みが明らかとなった。これにより、DNAからRNA、そしてタンパク質へと情報が流れるセントラルドグマの理解が進んだ。さらに、この発見は遺伝子操作や分子生物学研究の基盤となり、遺伝子工学やゲノム解析、バイオテクノロジーの発展を促した。医学の分野においても、遺伝性疾患の原因解明や治療法開発の道を開く重要な成果であった。
この時代の世界
(この項おわり)
