スクリプト言語「AWK」

スクリプト言語「AWK」
1977年(昭和52年)に、ベル研究所におけるUNIX開発の過程で、さまざまなテキスト処理ができる簡易なプログラミング言語(スクリプト言語)「AWK」が開発される。開発者であるアルフレッド・エイホ、ピーター・ワインバーガー、ブライアン・カーニハンの3人の苗字の頭文字をとって、AWK と命名された。
AWK では、パターンとアクションをセットで記述し、入力テキストファイル中にパターンに一致した部分文字列を見つけると、それに紐付くアクションを実行する。それまでUNIXに標準で用意されていたコマンド sed より複雑なテキスト加工処理ができる。
パターンをうまく記述することで、アクションの中で部分文字列の置換などを行える。また、変数や算術演算子、ifやfor, whileといった制御文も用意されており、用途が限定されている(チューリング完全ではない)とはいえ、汎用プログラミング言語に近い運用が可能である。

その後、FreeBSDやmacOSに搭載された nawk(new awk)、GNUプロジェクトによるgawk、その日本語版の jgawk などが登場した。AWK自身は、IEEE Std 1003.1-2017で国際標準化された。
2023年(令和5年)時点で、テキスト処理スクリプトとして現役である。
パターンをうまく記述することで、アクションの中で部分文字列の置換などを行える。また、変数や算術演算子、ifやfor, whileといった制御文も用意されており、用途が限定されている(チューリング完全ではない)とはいえ、汎用プログラミング言語に近い運用が可能である。

その後、FreeBSDやmacOSに搭載された nawk(new awk)、GNUプロジェクトによるgawk、その日本語版の jgawk などが登場した。AWK自身は、IEEE Std 1003.1-2017で国際標準化された。
2023年(令和5年)時点で、テキスト処理スクリプトとして現役である。
アプリケーション専用スクリプト言語

仕事などでアプリを使ったルーチンワークがあるだろう。そういった処理を自動化するため、スクリプト言語を内蔵するアプリが増えている。
たとえば、Microsoft Office製品には VBA(Visual Basic for Applications)が内蔵されており、BASIC言語のようなプログラムを書くことができる。
たとえば、Microsoft Office製品には VBA(Visual Basic for Applications)が内蔵されており、BASIC言語のようなプログラムを書くことができる。
Webブラウザ用スクリプト言語

WWWを動的に表示するためのスクリプト言語として、1995年(平成7年)に JavaScript が、1996年(平成8年)に VBScript が登場した。JavaScript は1997年(平成9年)に ECMAScriptとして規格化され、2015年(平成27年)6月の ECMAScript 2015(Edition 6)ではオブジェクト指向言語としての改良が成された。
2023年(令和5年)時点で、JavaScript はすべてのWebブラウザが内蔵し、バージョンアップが続いている。マイクロソフトは VBScript の終了をアナウンスしている。
2023年(令和5年)時点で、JavaScript はすべてのWebブラウザが内蔵し、バージョンアップが続いている。マイクロソフトは VBScript の終了をアナウンスしている。
Webサーバ用スクリプト言語

1995年(平成7年)には、グリーンランド出身のカナダ人プログラマ、ラスマス・ラードフが PHPを開発する。1996年(平成8年)には ASP(Active Server Pages)が、1999年(平成11年)には JSP(JavaServer Pages)が登場した。
その他のスクリプト言語

スクリプト言語に分類されるものの汎用プログラミング言語として利用できるものとして、1991年(平成3年)に、Googleに勤務していたグイド・ヴァン・ロッサムが、C++ や Perl、Javaなどの影響を受けて Pythonを開発した。読みやすく効率がいいプログラムを書くことができ、Webサーバはもちろん、AIや組み込み系プログラムにも利用されるなど、幅広い分野に展開している。
この時代の世界
(この項おわり)